変動激しい8月、最高値に僅かに届かず (3) 【シルバーブラットの「S&P500」月例レポート】

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最新投稿日時:2024/09/13 11:41 - 「変動激しい8月、最高値に僅かに届かず (3) 【シルバーブラットの「S&P500」月例レポート】」(株探)

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変動激しい8月、最高値に僅かに届かず (3) 【シルバーブラットの「S&P500」月例レポート】

配信元:株探
投稿:2024/09/13 11:41

●米国経済

 ○7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は事前予想の49.5を上回る49.6となりましたが、6月の51.6から低下しました。

 ○7月のISM製造業景気指数は46.8に低下しました。事前予想は6月の48.5を上回る48.8 でした。

 ○7月のサービス業PMI確報値は55.0となりました。事前予想は56.0でした (速報値は56.0)。

 ○7月のISM非製造業景気指数は51.4となりました。事前予想は51.0、6月は48.0でした。

 ○8月のPMI速報値は、製造業が市場予想の49.5に対し、48.0となりました。サービス業は市場予想の54.0に対し、55.2となりました。

 ○7月の生産者物価指数(PPI)は、市場予想の前月比0.2%上昇に対し、同0.1%上昇となりました。前年同月比では2.2%上昇となり、6月の同2.6%上昇から低下しました。コアPPIは前月比変わらず(市場予想は同0.2%上昇)となり、前年同月比では2.4%上昇しました (6月の同3.0%上昇から低下)。

 ○7月の消費者物価指数(CPI)は、事前予想通りに前月比で0.2%上昇しました(6月は同0.1%低下)。前年同月比では2.9%上昇となり、6月の同3.0%上昇から低下しました。食品とエネルギーを除いたコアCPIは、こちらも事前予想通りに前月比で0.2%上昇し(6月は同0.1%上昇)、前年同月比では3.2%上昇となりました(6月は同3.3%上昇)。前年比変化率で目立ったのが住居費の同5.1%上昇、食品の同2.9%上昇、交通サービスの同8.8%上昇で、中古の車・トラックは同10.9%下落しました。

 ○2024年第2四半期のGDP成長率は、市場予想が速報値から変わらずの前期比年率2.8%だったのに対し、同3.0%に上方修正されました。個人消費支出(PCE)は、市場予想が速報値から変わらずの前期比2.3%増だったの対し、同2.9%増となりました。

 ○2024年第2四半期の企業利益の速報値は前年同期比11.2%増となりました。

 ○7月の個人所得は前月比0.3%増となりました。事前予想は同0.2%増でした(6月は同0.2%増)。個人消費支出は予想通り同0.5%増となりました(6月は同0.3%増)。7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、市場予想通りの前月比0.2%上昇となりました(6月は同0.1%上昇)。前年同月比では6月と変わらずの2.5%上昇となりました。

 ○6月の建設支出は市場が前月比0.2%増を見込んでいたのに対し、同0.3%減となりました。前年同月比では6.2%増でした。また、5月分が当初発表の前月比0.1%減から同0.4%減に下方修正されましたが、前年同月比では当初発表の6.4%増から9.8%増に上方修正されました。

 ○7月の小売売上高は前月比1.0%増となりました。事前予想は同0.3%増でした。6月は当初発表の前月比横ばいから同0.2%減に下方修正されました。

 ○2024年第2四半期の労働生産性の速報値は前期比年率2.3%上昇となりました。事前予想は同1.6%上昇でした。単位労働コストは前期比0.9%上昇となりました。事前予想は同1.9%の上昇でした。

 ○7月の鉱工業生産指数は市場予想の前月比0.1%低下に対し、同0.6%の低下となりました。6月は当初発表の前月比0.6%上昇から同0.3%上昇に下方修正されました。設備稼働率は77.8%となり、6月の78.4%から低下しました。

 ○6月の卸売在庫は市場予想通り前月比0.2%増となりました。5月は当初発表の同0.6%増から同0.5%増に下方修正されました。

  ⇒7月の卸売在庫は前月比0.3%増となりました。6月は当初発表の同0.2%増から0.1%増に下方修正されました。

 ○7月の小売在庫は前月比0.8%増となりました。6月は当初発表の同0.7%増から同0.9%増に上方修正されました。

 ○6月の企業在庫は市場予想通り前月比0.3%増となりました。5月は同0.5%増でした。

 ○6月の製造業新規受注は市場予想通り前月比3.3%減となりました。5月は当初発表の同0.5%減から同3.0%減に下方修正されました。

 ○6月のS&P コアロジック・ケース・シラー 住宅価格指数(季節調整前)は前月比0.6%上昇しました。5月は同1.0%の上昇でした。前年同月比では6.5%上昇となりました(5月は同6.9%上昇)。

 ○7月の輸入物価指数は前月比0.1%上昇しました。事前予想は同0.1%低下でした(6月は同横ばい)。前年同月比では1.6%上昇しました (6月は同1.5%上昇)。輸出価格指数は前月比0.7%上昇しました。事前予想は同0.1%低下でした(6月は同0.3%低下)。前年同月比では1.4%上昇しました(6月は同1.0%上昇)。

 ○6月の貿易収支の赤字額は731億ドルとなりました。5月は750億ドルの赤字でした。

  ⇒7月の財の貿易収支の赤字額は1027億ドルとなりました。輸入は前月比2.3%増(6月は同0.8%増)、輸出は前月比変わらずでした(6月は同2.7%増)。

 ○民間調査機関コンファレンスボードが発表した8月の消費者信頼感指数は事前予想の100.1に対し、103.3となりました。7月も当初発表の100.3から101.9に上方修正されました。

 ○8月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は67.9となりました。1年先のインフレ期待は前月の2.9%から2.8%に低下しました。

●雇用関係

 ○7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想の18万人増を下回る11万4000人増となりました。6月は当初発表の20万6000人増から17万9000人増に下方修正されました(6月の当初の市場予想は18万9000人増)。

  ⇒7月の失業率は、予想が6月から横ばいの4.1%だったのに対し、4.3%に上昇しました(5月は4.0%、4月は3.9%、3月は3.8%、2月も3.9%、1月と2023年12月、11月は3.7%、10月は3.9%、9月は3.8%でした。2020年2月は3.5%でしたが、同年5月は13.3%となりました)。

  ⇒労働参加率は6月から横ばいの62.6%という予想に対し、7月は62.7%に上昇しました(5月は62.5%、4月は62.7%、3月は62.7%、2月、1月と2023年12月は62.5%、11月は62.8%、10月は62.7%、9月は62.8%)。

  ⇒7月の週平均労働時間は、予想が6月から変わらずの34.3時間だったのに対し、34.2時間に減少しました(5月は34.3時間、4月は34.3時間、3月は34.4時間、2月は34.3時間、1月は34.2時間、2023年12月は34.3時間、11月は34.4時間、10月は34.3時間、9月は34.4時間)。

  ⇒7月の平均時給は前月比0.3%増の予想に対し、同0.2%増(前月の35.00ドルから35.07ドルに増加)となりました(6月は同0.3%増、5月は同0.2%増、4月は同0.2%増、3月は同0.3%増、2月は同0.2%増、1月は同0.5%増、2023年12月、11月は同0.4%増、10月は同0.2%増、9月は同0.3%増)。

   →前年同月比では3.6%増に伸びが低下し、6月は当初発表の同3.9%増から同3.8%増に下方修正されました(5月は同4.1%増、4月は同4.0%増、3月は同4.1%増、2月は同4.3%増、1月は同4.4%増、2023年12月は同4.0%増、11月は同4.0%増、10月は同4.0%増、9月は同4.2%増)。

 ○失業保険継続受給件数(季節調整済み)は、前月の185万1000件から186万3000件に増加しました。

  ⇒2024年8月1日発表の週間新規失業保険申請件数:24万9000件(当初の発表通り)。

  ⇒2024年8月8日発表の週間新規失業保険申請件数:23万3000件

  ⇒2024年8月15日発表の週間新規失業保険申請件数:22万7000件

  ⇒2024年8月22日発表の週間新規失業保険申請件数:23万2000件

  ⇒2024年8月29日発表の週間新規失業保険申請件数:23万1000件

※「変動激しい8月、最高値に僅かに届かず (4)」へ続く

株探ニュース
配信元: 株探

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