明日はカナダ中銀 利下げ確実視も追加利下げを示唆するか注目＝ＮＹ為替

　９月相場に入って市場はリスク回避の雰囲気が強まっており、カナダドルも売りが強まっている。原油相場が需給軟化観測から７０ドル付近まで下落していることもカナダドルを圧迫している模様。ドルカナダは１．３５加ドル半ばまで上昇しているが、２００日線が１．３５加ドル台後半に来ており、目先の上値メドとして意識される。一方、カナダ円は一時１０７円台前半まで下落し、２１日線を再びうかがう展開が見られている。

　明日はカナダ中銀の金融政策委員会が予定されている。カナダの経済活動は依然として低迷しており、失業率は上昇、インフレも低下している中で、カナダ中銀は連続利下げを実施すると見られている。０．２５％ポイントの通常幅での利下げが最有力だが、僅かではあるが０．５０％ポイントの大幅利下げの可能性も排除できないようだ。

　エコノミストからは、カナダ中銀は引き続きデータに依存することが想定され年末までに政策金利を３．７５％まで引き下げ、来年末には３．００％まで引き下げるとの見方も出ている。そのため年内残りの政策委員会でも０．２５％ポイントずつの利下げを継続すると見られている。そのような中で、明日の声明で次回１０月の連続利下げの可能性に言及してくるか注目される。

USD/CAD　1.3555　CAD/JPY　107.59

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美