後場に注目すべき3つのポイント~エヌビディア決算待ちで商い閑散

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最新投稿日時:2024/08/28 12:33 - 「後場に注目すべき3つのポイント~エヌビディア決算待ちで商い閑散」(フィスコ)

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後場に注目すべき3つのポイント~エヌビディア決算待ちで商い閑散

配信元:フィスコ
投稿:2024/08/28 12:33
*12:33JST 後場に注目すべき3つのポイント~エヌビディア決算待ちで商い閑散 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

日経平均は小幅反落、エヌビディア決算待ちで商い閑散
・ドル・円は底堅い、144円台に持ち直し
・値下り寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はソフトバンクグループ<9984>

日経平均は小幅反落、エヌビディア決算待ちで商い閑散

日経平均は小幅反落。前日比89.10円安(-0.23%)の38199.52円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。

27日の米国株式市場は小幅上昇。ダウ平均は9.98ドル高(+0.02%)の41250.50ドル、ナスダックは29.05ポイント高(+0.16%)の17754.82、S&P500は8.96ポイント高(+0.16%)の5625.80で取引を終了した。長期金利の上昇で寄り付き後、下落。その後、8月消費者信頼感指数が予想外に改善したため相場も回復した。AIに必要な半導体製造メーカーのエヌビディアの決算発表を28日に控え期待感にハイテクが上昇に転じ、相場を支援。終盤にかけてダウもかろうじてプラス圏を回復し終了した。ダウは連日で過去最高値を更新。

米国株は小幅上昇したものの、為替が前日比で円高ドル安に振れたことから、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。小幅安でスタートした日経平均は、目立った売買は観測されず、前日終値水準での小動きに終始。エヌビディア決算発表を前に積極的な売買は手控えられ、前場のプライム市場の売買代金は1.6兆円に留まった。

日経平均採用銘柄では、原油価格下落を受けて、出光興産<5019>、INPEX<1605>など資源関連銘柄が下落したほか、構造改革を進める住友化学<4005>住友ファーマ<4506>がそろって下落。このほか、あおぞら銀行<8304>、SUMCO<3436>太陽誘電<6976>太平洋セメント<5233>ソフトバンクグループ<9984>東京エレクトロン<8035>が売られた。

一方、追加の自社株買い実施への期待感からトヨタ自<7203>が大幅高となったほか、ジェイテクト<6473>が引き続き中期経営計画が材料視されて買われた。このほか、証券会社のポジティブなレポートを受けて楽天グループ<4755>が年初来高値更新で1000円台を回復。アドバンテスト<6857>レーザーテック<6920>第一三共<4568>、DIC<4631>、TOPPANホールディングス<7911>ソニーグループ<6758>なども買われた。

業種別では、パルプ・紙、鉱業、石油・石炭製品、金属製品、水産・農林業などが下落した一方、輸送用機器、医薬品、精密機器、保険業、サービス業などが上昇した。

午前中、氷見野良三日本銀行副総裁は、金融経済懇談会にて、「円安が修正された影響としては、輸入物価を通じた物価上振れリスクがその分小さくなり、ひいては、家計消費の先行きにもプラスに働きうる」と述べ「円高がインバウンド需要に、株安が高級品消費に影響することも考えられる」と指摘した。午後に記者会見を控えていることで、為替が上下に反応する可能性はあるが、午前中の発言内容に留まれば、後場の東京市場も凪相場となりそうだ。様子見姿勢が強いことから、日経平均は前日終値水準での小動きが続くと考える。

■ドル・円は底堅い、144円台に持ち直し

28日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動き。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測の継続でドル売りが先行し、143円68銭まで値を下げる場面もあった。ただ、ドルは値ごろ感による買戻しが強まり、正午にかけて144円半ばに持ち直した。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は143円68銭から144円49銭、ユーロ・円は160円70銭から161円36銭、ユーロ・ドルは1.1170ドルから1.1185ドル。

■後場のチェック銘柄

アウンコンサルティング<2459>オルトプラス<3672>など、6銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値下り寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はソフトバンクグループ<9984>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・豪・7月消費者物価指数:前年比+3.5%(予想:+3.4%、6月:+3.8%)

【要人発言】

・氷見野日銀副総裁
「経済・物価目標達成の方向なら、金融緩和の度合いを調整していくのが基本方針」
「金融資本市場は引き続き不安定、当面は極めて高い緊張感持って注視」
「市場とコミュニケーションとり適切に政策運営」
「中立金利の精緻化続けるが、実際の経済・物価で道筋探る」
「多角的レビュー、年内めどにとりまとめ結果を公表したい」

<国内>
・特になし

<海外>
・14:15 ウォラー米FRB理事講演(決済関連、世界フィンテック会合、ムンバイ)

<CS>
配信元: フィスコ

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