ネクスグループ Research Memo(5):メタバース・デジタルコンテンツ事業とIoT関連事業が2ケタ増収(1)

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最新投稿日時:2024/08/20 13:25 - 「ネクスグループ Research Memo(5):メタバース・デジタルコンテンツ事業とIoT関連事業が2ケタ増収(1)」(フィスコ)

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ネクスグループ Research Memo(5):メタバース・デジタルコンテンツ事業とIoT関連事業が2ケタ増収(1)

配信元:フィスコ
投稿:2024/08/20 13:25
*13:25JST ネクスグループ Research Memo(5):メタバース・デジタルコンテンツ事業とIoT関連事業が2ケタ増収(1) ■業績動向

1. 2024年11月期第2四半期の業績概要
ネクスグループ<6634>の2024年11月期第2四半期の連結業績は、売上高が485百万円(前年同期比5.4%増)、営業損失が196百万円(前年同期は87百万円の損失)、経常損失が195百万円(同48百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が203百万円(同87百万円の利益)となった。

メタバース・デジタルコンテンツ事業では、VR関連の開発が進行中のほか、主力作品「静かなるドン」の販売が復調し、公式YouTubeチャンネルの登録者数は10万人を突破した。IoT関連事業では、NVIDIAのGPUを利用したリアルタイム画像認識技術と高速モバイル通信技術を搭載した「AIX-01NX」において、各通信事業者との動作確認を進めるとともに、AIソリューションパートナー及び技術パートナーとの共創によるビジネス機会の拡大に注力した。加えて、会話型AI「Dialogue AI」を展開する(株)レグラスと、「AIX-01NX」を利用した画像解析との連携についての共同研究を開始しており、画像解析と会話型AIとの組み合わせによる新しいサービスの共創を目指す。暗号資産・ブロックチェーン事業では、引き続き「NCXC GameFiプラットフォーム」の開発と他社ゲームタイトルのPlay to Earnへの転換に注力する。

2. セグメント別動向
(1) メタバース・デジタルコンテンツ事業
売上高は82百万円(前年同期比17.4%増)、営業利益は7百万円(前年同期は4百万円の損失)となった。メタバース分野については、VR上のアバターを操作するためのメタバースユーザー向けワイヤレス・モーション・トラッキング装置の開発案件や、VRゲームの自社コンテンツの開発が進捗している。デジタルコンテンツ分野では、子会社の実業之日本デジタルにおいて、主力作品である「静かなるドン(作者:新田たつお)」の販売が復調したほか、年末年始の大型キャンペーンや続編である「静かなるドン-もうひとつの最終章-」の発売に合わせたキャンペーンが好調に推移し、前年同期比161%の営業利益を達成した。公式YouTubeチャンネルも公開から1年未満で登録者数が10万人を突破(2024年6月21日時点の登録者数は101,588人)しており、マンガの各コマを再編集し効果音とセリフを入れ動画化する「ボイスコミック」という手法により、新たなファン層の獲得につながっている。また、電子書籍で好調の漫画作品「異世界でテイムした最強の使い魔は、幼馴染の美少女でした(原作:すかいファーム)」「これが運命!?悪役令嬢は愛されルートに入りました!アンソロジーコミック」「特別じゃない日(作者:稲空穂)」等の新刊を発売したことで、既刊の売れ行きも相互に良い影響を与える形で伸長した。その他、オーディオブックにも注力しており、Amazonが提供する「Audible」において一般書籍の独占配信を行っている。2024年11月期第2四半期は想定どおりの成長でセグメント黒字を確保しており、各種施策の継続推進やM&Aによるシナジー効果によりさらなる成長が期待できると弊社では見ている。

(2) IoT関連事業
売上高は342百万円(前年同期比41.1%増)、営業利益は21百万円(同142.5%増)となった。売上高は計画に対して若干のビハインドとなっているが、5Gモデムの性能改善の影響により市場投入が遅れたことが主な要因である。半導体の供給状況は大きく改善されてきており、足元では納期に影響を及ぼす様な事象は発生していない。同事業は下期偏重の傾向があるため、通期計画達成を目指して第3四半期以降の販売を強化する。

製品別では、NVIDIAが提供するGPU※を利用したリアルタイム画像認識技術と、マルチキャリア対応の高速モバイル通信技術を搭載したNCXX AI BOX「AIX-01NX」は、各通信事業者との動作確認を進めるとともに、AIソリューションパートナー及び技術パートナーとの共創によるビジネス機会の拡大に注力している。同製品は、1台でカメラ・センサーなどから得られた情報をリアルタイムにAI分析し、分析結果をクラウドに連携できる。そのため、リテールテック、製造業、セキュリティ、介護見守り、測定・異常監視、分析やシミュレーションによる効率的なモノ作りから、都市レベルの課題解決に至るまで、その用途の拡大が期待されている。さらに、デジタルツインなどを含めた幅広い分野においても活用が期待される技術であり、今後もこれらの技術をデバイス事業の新たな製品開発に活用していく。

※画像処理やディープラーニングに不可欠な並列演算処理を行う演算装置。


トピックスとしては、2024年3月に、AIカメラによるリアルデータの取得から、AI Platformによるデータ分析と予測を通じて、様々な業態の業務課題を解決するエッジAIカメラソリューション「IDEA」に採用された。同サービスの「AI学習の量と質」は業界No.1を誇り、精度の高いデータ収集、リアルタイムでの取得データの可視化・分析、専門家のサポートによりデータの利活用が実現できるサービスだ。人流解析、車両解析を得意とし、地方自治体との人流調査、渋谷センター商店街の賑わい把握、新橋駅前のデジタルサイネージの視認性評価、商業ビル内入館者の行動情報解析や通行量調査など、全国300ヶ所以上で利用されている。

同年4月には、大規模施設向け監視カメラシステムとして三井不動産<8801>の施設を中心に約20,000台、エッジAIによる映像監視として約1,500台の稼働実績を持つ「SeeITAI(R)」に採用された。同サービスは、必要な情報だけをクラウドに送信する「分散型クラウド方式」を用いた「エッジ・クラウド」技術、AIによる高度な映像分析をリアルタイムに行う「エッジAI方式」により、品質、安定性、安全性、コストの面において競争力を有するクラウド型映像監視ソリューションである。

また、新たな取り組みとして、「AIX-01NX」本体、電源ユニット、LTE携帯通信アンテナ、HUB/PoE HUB、ブレーカーなどが収容でき、防塵・防水(IP66相当)性能をもつ屋外用ボックスや、機器温度を検知してファンを起動し、排熱を行う常駐型アプリケーションの実装に向けた開発を進めている。エッジAIによる映像分析は、公共空間や事業所内の屋外における人流解析、交通量調査、監視カメラなどの屋外ソリューションとして活用範囲が広がっており、屋外利用を目的とした防塵防水対応のニーズの高まりに対応することで利用シーンの多様化を推進する。加えて、会話型AI「Dialogue AI」を展開するレグラスと、「AIX-01NX」を利用した画像解析との連携についての共同研究を開始している。同研究は「AIX-01NX」による画像解析と会話型AIとの組み合わせの、有効性と市場性を見極めることを目的としており、病院やホテルの受付、大型店舗、観光・交通案内など多様なシーンで活用できる新しいサービスの共創を目指す。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

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配信元: フィスコ

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