<注目銘柄>=高度紙、アルミ電解コンデンサ用セパレータの回復鮮明
ニッポン高度紙工業<3891.T>に注目したい。同社はアルミ電解コンデンサ用セパレータで世界シェアも約6割を占めるグローバルニッチトップ企業。アルミ電解コンデンサ用セパレータのほか、電気二重層キャパシタ用セパレータやリチウムイオン電池用セパレータなども展開している。
7月31日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、アルミ電解コンデンサ用セパレータの需要底入れが鮮明になったことに注目したい。前期末に終息の兆しがみられた在庫調整、民生機器向け需要の緩やかな回復もみられるなど進展。同事業の第1四半期売上高は30億5800万円となり、前年同期比では1.4%減となったが、前期第4四半期比では10.3%増と2ケタ増となった。これを牽引役に、第1四半期営業利益は7億7300万円(前年同期比10.3%増)となり、稼働率の向上や減価償却費負担の軽減などもあって9四半期ぶりに前年同期比で増益に転じた。
第2四半期以降もアルミ電解コンデンサ用セパレータの回復基調は続くとみられるほか、電気二重層キャパシタ用セパレータなども堅調に推移する見通し。また、10月に米子工場(鳥取県)の新生産ラインが稼働する予定だが、これに伴う償却費増が見込まれる一方、既存資産の償却完了で全体として固定費増加は見込まれない。操業度上昇効果も期待でき、25年3月期営業利益は会社計画の27億円(前期比57.0%増)の上振れが期待できよう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
7月31日に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、アルミ電解コンデンサ用セパレータの需要底入れが鮮明になったことに注目したい。前期末に終息の兆しがみられた在庫調整、民生機器向け需要の緩やかな回復もみられるなど進展。同事業の第1四半期売上高は30億5800万円となり、前年同期比では1.4%減となったが、前期第4四半期比では10.3%増と2ケタ増となった。これを牽引役に、第1四半期営業利益は7億7300万円(前年同期比10.3%増)となり、稼働率の向上や減価償却費負担の軽減などもあって9四半期ぶりに前年同期比で増益に転じた。
第2四半期以降もアルミ電解コンデンサ用セパレータの回復基調は続くとみられるほか、電気二重層キャパシタ用セパレータなども堅調に推移する見通し。また、10月に米子工場(鳥取県)の新生産ラインが稼働する予定だが、これに伴う償却費増が見込まれる一方、既存資産の償却完了で全体として固定費増加は見込まれない。操業度上昇効果も期待でき、25年3月期営業利益は会社計画の27億円(前期比57.0%増)の上振れが期待できよう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
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