*13:45JST 戸田工業 Research Memo(5):財務状況は収益低迷で改善が一服、引き続き財務体質強化が課題
■戸田工業<4100>の業績動向
4. 財務状況
2022年3月期までの過去10期間で6度の最終損失を記録し、自己資本比率は2015年3月期末の46.5%から2021年3月期末には19.5%まで低下した。しかし、2022年3月期に過去最高の最終利益を計上し、自己資本比率は2022年3月期末に24.2%、2023年3月期末に30.5%と改善が進んだが、2024年3月期は親会社株主に帰属する当期純損失3,581百万円が影響し、再度25.8%まで低下することとなった。
キャッシュ・フローにおいては極力投資を抑制してきたが2023年3月期〜2024年3月期にかけては有益固定資産の取得などの先行投資を実行し、投資キャッシュ・フローは貸付金回収などで補えず増加した。一方で収益が厳しいため営業キャッシュ・フローが増えず、前期末からのキャッシュの流出は2,074百万円となった。また有利子負債残高は27,315百万円で前期末比1,586百万円増加し、D/Eレシオも1.88と悪化、バランスシート改善には時間を要すると見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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4. 財務状況
2022年3月期までの過去10期間で6度の最終損失を記録し、自己資本比率は2015年3月期末の46.5%から2021年3月期末には19.5%まで低下した。しかし、2022年3月期に過去最高の最終利益を計上し、自己資本比率は2022年3月期末に24.2%、2023年3月期末に30.5%と改善が進んだが、2024年3月期は親会社株主に帰属する当期純損失3,581百万円が影響し、再度25.8%まで低下することとなった。
キャッシュ・フローにおいては極力投資を抑制してきたが2023年3月期〜2024年3月期にかけては有益固定資産の取得などの先行投資を実行し、投資キャッシュ・フローは貸付金回収などで補えず増加した。一方で収益が厳しいため営業キャッシュ・フローが増えず、前期末からのキャッシュの流出は2,074百万円となった。また有利子負債残高は27,315百万円で前期末比1,586百万円増加し、D/Eレシオも1.88と悪化、バランスシート改善には時間を要すると見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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