サンマルクHD Research Memo(9):中期経営計画を更新、第3のブランド確立に向けた投資も推進

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最新投稿日時:2024/07/26 12:49 - 「サンマルクHD Research Memo(9):中期経営計画を更新、第3のブランド確立に向けた投資も推進」(フィスコ)

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サンマルクHD Research Memo(9):中期経営計画を更新、第3のブランド確立に向けた投資も推進

配信元:フィスコ
投稿:2024/07/26 12:49
*12:49JST サンマルクHD Research Memo(9):中期経営計画を更新、第3のブランド確立に向けた投資も推進 ■成長戦略

1. 新中期経営計画(2025年3月期~2029年3月期)
サンマルクホールディングス<3395>は、コロナ禍にあった2021年5月に2022年3月期~2026年3月期を対象年度とする中期経営計画を策定したが、その後の外部環境の変化を受けて2024年5月に2025年3月期~2029年3月期を対象とする新中期経営計画に更新した。新たな目標値として、2026年3月期の売上高66,000百万円、営業利益3,800百万円、最終年度2029年3月期の売上高80,000百万円、営業利益6,500百万円を掲げた。また2029年3月期に向けたキャピタルアロケーションとしては、マネジメントアロケーション(M&Aまたは機動的な株主還元)に10,000百万円、株主還元(下限を50円として増配基調)に5,000百万円、設備投資(出店・改装・システム投資)に17,000百万円、運転資金に10,000百万円(月商2ヶ月分程度)を計画し、2029年3月期までの累積営業キャッシュ・フローと2024年3月期末の現金及び預金により42,000百万円を確保する見込みとしている。

2026年3月期までを最終年度の目標を達成するための体制構築の期間と位置付けて、2026年3月期までの重点施策は1) 「生麺専門鎌倉パスタ」業態及び派生業態の継続出店によるパスタ業態のポテンシャルの最大化、2) 「サンマルクカフェ」業態を中心とする運営効率の改善、3) 既存の有望業態の強化やM&Aによる新ブランドの獲得など2027年3月期以降の成長の軸となる第3のブランド確立に向けた投資、としている。1) では「生麺専門鎌倉パスタ」を引き続きレストラン事業の中核業態として展開するため継続的な出店に加え、広告戦略などを通して知名度のさらなる向上を推進する。また派生業態の展開を通してパスタ業態のさらなるポテンシャル拡大を狙う。2) の「サンマルクカフェ」については、営業を継続している既存店は、高付加価値商品等(通常のチョコクロの単価220円に対し、大ヒット商品の「プレミアムチョコクロ 桔梗信玄餅」の単価は380円)による客単価の上昇がけん引してコロナ禍前の2019年3月期の売上高の水準まで回復した。しかし客数の回復は遅れているため、オペレーションの効率化やセルフレジの導入などにより、客数回復や収益性向上を推進する。3) の成長ドライバーについては、「神戸元町ドリア」なども含めて、長期的な展開を見据えた出店や研究開発を継続するとともに、M&Aを通した積極的なブランド獲得も検討する。

長期的なブランド・ポートフォリオのイメージとしては、売上規模は大きいが収益性の低い「サンマルクカフェ」については主力ブランドに向けた収益性の改善、売上規模は小さいが収益性の高い「神戸元町ドリア」は主力ブランドに向けた売上規模の拡大などを推進する方針だ。

なお資本コストや株価を意識した経営については、現状はPBR(株価純資産倍率)が1倍を超過しているものの、さらなるROE(自己資本利益率)の向上に努めるとともに、株主及び投資家への適切な情報開示や建設的な対話などIR活動も強化して企業価値の向上に努める方針としている。サステナビリティ経営については2023年3月にサステナビリティ委員会を設置した。社会課題の解決による持続可能な社会の実現と、同社グループの中長期的な企業価値向上の両立に向けて、サステナビリティを巡る課題への対応を経営戦略及び経営計画等に反映し、全社的なサステナビリティ施策の推進を図る方針としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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配信元: フィスコ

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