米GDPをきっかけにドル円に買い戻し 一時154円台に戻す荒い展開=NY為替概況

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最新投稿日時:2024/07/26 05:50 - 「米GDPをきっかけにドル円に買い戻し 一時154円台に戻す荒い展開=NY為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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米GDPをきっかけにドル円に買い戻し 一時154円台に戻す荒い展開=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/26 05:50
米GDPをきっかけにドル円に買い戻し 一時154円台に戻す荒い展開=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って買い戻しが強まった。NY時間に入る前は円キャリー取引の解消が加速し、ロンドン時間に一時151円台に急落していた。しかし、NY時間に入ると買い戻しが膨らみ、一時154円台に戻す荒い展開が見られている。

 この日発表の第2四半期の米GDP速報値が年率換算で2.8%のプラス成長と予想を上回り、個人消費も予想を上回った。これを受けてドル円は急速に買い戻されていた。米株式市場が反発していたこともドル円をサポート。

 152円を割り込むと、短期のテクニカルではあるが、売られ過ぎのゾーンに入る。さすがに買い戻しのきっかけを探す中で、本日の強い米GDPは好都合だったようだ。

 しかし、9月のFRBの利下げ期待や日銀の利上げ期待が浮上する中で、市場はこれまでの円キャリー取引の巻き戻しを加速させている。ドル円はポイントを次々とブレイクする中で、ロング勢のセンチメントは一旦消えている模様。

 NY時間に入って急速に買い戻されたものの、あくまで自律反発の域は出ず、200日線が控える151円台半ばの水準を試しそうな気配が出ている。一部からは150円を試すとの指摘もあるようだ。そのような中で155円にかけては戻り待ちの売りオーダーも多く観測されていた。

 ユーロドルは買い戻しが優勢となり、一時1.0870ドル近辺まで戻していた。ただ、上値の重い雰囲気に変化はなく、1.09ドル台を再び試そうという勢いまでは見られていない。

 きょうは7月のIfo景況感指数が発表になっていたが、ドイツ企業の景況感は予想外に悪化。同国の景気回復に対する懸念は一段と強まっている。Ifoは「今後数カ月の懐疑的な見通しがかなり強まっている。ドイツ経済は危機から抜け出せずにいる」と述べていた。

 本日はナーゲル独連銀総裁の発言が伝わっていたが「データにサプライズがなければ、ECBは利下げができるはずだ」と述べていた。同総裁はまた、ECBの政策は会合ごとに決定され、9月に何が起こり得るか事前にコミットはできないと、ECB当局者がこれまでに表明している姿勢を踏襲している。

 きょうのポンドドルはNY時間に入って緩やかに戻り売りに押されており、1.28ドル台半ばに値を落としている。ポンドドルは先週からの戻り売りが続いているが、21日線が1.28ドル台半ば、フィボナッチ50%戻しの水準が1.28ドル台前半に来ており、目先の下値メドとして意識される。

 英中銀による来週8月1日の利下げ期待はいまのところ五分五分で推移している。前日発表の英PMIは予想を上回る内容となり、今回は利下げ見送りの予想を正当化していた。しかし、利下げ期待も依然根強くある。英中銀の政策委員の大半は、先の政策の過度な引き締めを避けるために8月利下げを支持している可能性があるという。

 もし、利下げを実施してくるようであれば、素直にポンドにとってはネガティブ・サプライズとなりそうだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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