◆ “やや反発”も… - “158円後半”
いわゆる「トランプトレード」が進行する中、昨日の米小売売上高は“予想を上回り(コア:+0.4%)”、“ドル買い(戻し)”が先行しました。
一方でクーグラーFRB理事は『米インフレは目標に向けて低下、年内利下げ適切』と発言するなど「米早期利下げ観測」はさらに高まりつつあります。
このため米10年債利回りが“4ヶ月来水準(→4.15%)”へと低下するなど、あらためて“ドル売り”も意識されているのが実状といえます。
さらに昨日公表の日銀・当座預金残高見通しでは「12日も2.1兆円規模の円買い介入実施の可能性」が示唆されており、“三つ巴の交錯”は依然として続いています。
こうしてドル円は一時“158.850円”へと値を戻す場面が見られたものの、そこからは“上値の重さ”が意識されるなど、まだ“方向感定まらず”を続けているのが実状といえます。
◆ ここからは“上値の重さ”がより目立つ…?
短期金融市場では「米9月利下げ」「年内2回利下げ」を“ほぼ100%”織り込んでいますが、「年内3回利下げ」も“60%強”の確率で織り込み始めています。
このためこの進展次第では“金利選好→ドル売り”に傾斜しないとも限りませんが、「日米金利格差」はそう簡単に縮小しないと見るのが自然です。
逆に本日はFOMCの叩き台となる「米地区連銀経済報告(ベージュブック)」が予定されており、その結果を“見極めたい”との思惑が立ちやすいと見るの妥当といえます。
「トランプトレード」は続いていますが、“選挙は水物”とされる中ではどこまで継続するかは微妙といわざるを得ません。
それでいて昨日も記したように、「円買い介入」の思惑は減退気味と見るのが妥当ともいえます。
157円半ばでは“下値の堅さ”が、一方で158円後半では“上値の重さ”が意識される状況というのは、まだ続くと見るべきかもしれません。
ただし水準感的に見ると、ここからは“上値の重さ”がより目立つとは考えますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
160.024(7/10~7/15の61.8%戻し、大台)
159.773(ピボットハイブレイクアウト)
159.441(7/12高値、日足・一目均衡表転換線、7/10~7/15の50%戻し)
上値5:159.312(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:159.000(大台)
上値3:158.927(7/10~7/15の38.2%戻し)
上値2:158.850(7/16高値、日足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:158.697(-1σ)
前営業日終値:158.385
下値1:158.000(7/15~7/16の50%押し、50日移動平均線、大台、週足・一目均衡表転換線)
下値2:157.925(7/16安値、ピボット1stサポート)
下値3:157.799(7/15~7/16の61.8%押し)
下値4:157.462(ピボット2ndサポート)
下値5:157.351(-2σ)
157.150(7/15安値、6/12~7/3の76.4%押し水準)
157.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
156.804(6/14安値)
《10:45》
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