ダイナムジャパンHD Research Memo(1):パチンコ事業はシェア拡大により回復トレンドが続く見通し

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最新投稿日時:2024/07/04 18:01 - 「ダイナムジャパンHD Research Memo(1):パチンコ事業はシェア拡大により回復トレンドが続く見通し」(フィスコ)

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ダイナムジャパンHD Research Memo(1):パチンコ事業はシェア拡大により回復トレンドが続く見通し

配信元:フィスコ
投稿:2024/07/04 18:01
*18:01JST ダイナムジャパンHD Research Memo(1):パチンコ事業はシェア拡大により回復トレンドが続く見通し ■要約

ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>は、店舗数で国内第1位の日本最大級のパチンコホール運営企業である。チェーンストア理論に基づいて練り上げられてきたローコストオペレーションに強みを持つ。ビジョンとして「地域のインフラとしてパチンコを誰もが気軽に楽しめる“日常の娯楽”に改革する」ことを掲げている。顧客第一主義や情報開示、コンプライアンス経営の徹底など質の高い経営を実践し、業界初の株式上場を果たしたパイオニア企業でもある。

1. 2024年3月期決算の状況
2024年3月期決算は、営業収入で前期比11.2%増の130,363百万円と3期連続の増収となり、営業利益も同32.8%増の8,983百万円と2期ぶりの増益に転じた。営業収入は、パチンコ事業におけるスロット機の好調と、航空機リース事業における保有機数増加(前期末比4機増の10機)に伴う事業収入の増加により増収となった。営業利益ベースではコロナ禍前の2020年3月期の水準(21,514百万円)に対して4割強の水準までしか回復していないが、遊技機関連費用(遊技機関連の減価償却費+遊技機購入費)控除前の営業利益で見ると2020年3月期の53,569百万円に対して、2024年3月期は43,835百万円と8割強の水準まで回復している。コロナ禍以降に取り組んできた店舗オペレーションの見直しによる店舗スタッフの最適化や業務の内製化により、店舗収益力が回復してきたことが大きい。なお、期末店舗数についてはM&Aによる取得があり、前期末比で4店舗増の433店舗と業界全体の店舗数減少が続くなかで着実にシェアを拡大している。

2. 2025年3月期の事業方針
今後の成長戦略として、パチンコ事業では既存店の大規模修繕を伴うリニューアルを継続し、スマートスロット(以下、スマスロ)機の増設と快適な遊技環境を整備するほか、パチンコ機ではPB機の開発を強化することで顧客の多様なニーズに応え、集客力の高い店舗の増加による収益拡大を目指す。一方、航空機リース事業においては内製化した航空機リース管理機能を活用して、各種サービス(航空機の調達、リース管理、コンサルティング等)を他社に提供することで収益拡大をねらう。旅客需要の回復により航空機リースの需要も拡大しており、同分野における旺盛な投資ニーズを取り込んでいく。

3. パチンコ事業の見通し
遊技ホール業界では、2024年3月期はスマスロが市場のけん引役となったが、2025年3月期は2024年7月の規制緩和で需要が拡大することが期待されるスマートパチンコ(以下、スマパチ)の動向がポイントになると見られる。スマパチの業界における設置比率は2024年5月時点で4%強にとどまっており、ヒット機種が今後相次げば稼働率上昇による増収効果が期待されるためだ。ただ、中小ホールは投資余力が少なくなっていることから淘汰され、大手企業の寡占化が進む構図は変わらないと見られる。2023年12月末時点の同社の店舗数シェアはトップとは言え約6%に過ぎず、市場全体が伸び悩んだとしてもシェア拡大による成長余地は依然大きく、今後数年間はパチンコ事業を拡大する好機になると弊社では見ている。

■Key Points
・スマスロの好調、航空機リース事業の拡大により、2024年3月期は2ケタ増収、2期ぶりの増益に転じる
・2025年3月期は既存店のリニューアルを継続、スマスロ設置台数の増設等により店舗収益力の向上を目指す
・パチンコホールは大手の寡占化が一段と進行、今後数年間はシェア拡大の好機に

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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