ビル1F通路空間をリニューアル、丸の内仲通りの機能を“拡張”して賑わい・回遊性を向上
三菱地所株式会社は、2020年代における丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のまちづくりを「丸の内NEXTステージ」と位置づけ、“丸の内Reデザイン=人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台づくり”を推進していますが、その新たな取り組みとして、まちの賑わいや回遊性を創出するリニューアル「Marunouchi Bloomway(丸の内ブルームウェイ)」をこのほど本格始動いたしました。
本リニューアルにおいては、東京駅前にあり丸の内仲通りと接する三菱ビル・丸の内二丁目ビル各1階の通路空間と外構部に大規模な花壇を設置、月替わりで季節の植物が彩ります。これにより、丸の内を象徴する緑豊かなメインストリートとして憩い・交流・文化性の要素も併せ持つ歩行空間である丸の内仲通りの機能を両ビル建物内に“拡張”することで、東京駅や丸の内仲通りに連続性を持たせ、まちの回遊性を高めます。
なお、花壇は環境負荷低減を企図した素材とすることはもちろん、通りを彩った植物についても、月末にはワーカーや来街者にプレゼント、または農園に持ち帰り養生して再利用するなど環境負荷を低減いたします。
三菱地所は、今後も人や企業が世界中から集まり続ける丸の内エリアにおいて、それぞれのビルが持つ特性やポテンシャルに応じて、価値協創やオープンなまちづくりを通じた新たな価値創造を図ってまいります。
■「Marunouchi Bloomway」/3つの特徴
(1)月替わりの四季を感じる仕掛けで丸の内仲通り機能の“拡張”、賑わい・回遊性を創出
当社では、丸の内仲通り(大手町・丸の内・有楽町を南北に貫く通り)を、「点」であるビル同士をつなぎ、「面」へと昇華する重要な存在ととらえ、憩い・交流・文化性の要素も併せ持つ歩行空間機能の延伸・拡張に取り組んでまいりました※。東京駅前に立地する三菱ビルは、観光バスの停留所をはじめ、観光客が東京駅方面から最初に丸の内エリアで足を踏み入れることが多いビルです。本取り組みを通じて、国内外からの来街者を迎える玄関口として、丸の内仲通りまで歩いて抜けたくなる公園のようなアプローチ空間に設えることで、隣接する仲通りを“拡張”し、ビル単体のリニューアルにとどまらない、丸の内エリア全体の更なる賑わいや回遊性の創出へつなげていくことを目指します。
本リニューアルでは、“まちに季節を、ビルの中に季節を。”をコンセプトに、月替わりで1F通路空間と外構部を季節の植物で彩ります。花壇と同じ木材で設えたベンチも併設しており、来街者には驚きを、エリアワーカーには癒しを感じてもらえる憩い空間としてリニューアルしました。トライアル期間の5月には5万本のカーネーション、6月には600鉢のアジサイの設置を経て、本格始動となる7月からは七夕にちなんで笹竹を、8月は夏にふさわしい設えを予定しております。
※2022年には大手町ビルリノベーション(https://www.mec.co.jp/news/archives/mec220524_otemachibuilding.pdf)により建物内外から仲通り機能を拡張、現在推進中の「(仮称)内神田一丁目計画」(https://www.mec.co.jp/news/archives/mec210415_uchikanda.pdf)では仲通り機能の神田エリアへの延伸を計画中。
(2)花壇は環境負荷低減を企図した素材を使用、大規模工事・大量廃棄を避けたリニューアルに。 各月の植物は月末にワーカーや来街者に配布するなど参加型のまちづくりも推進
本プロジェクトでは、植栽はそら植物園株式会社と、花壇は株式会社三菱地所設計と連携することで、三菱ビル側の外構部~丸の内二丁目ビル側へとつながる貫通通路にかけての大規模な花壇設置にもかかわらず、既存建築・設備はそのままに、一切解体・廃棄などの工事は行わず、植物や花壇の再生育・再活用も可能なアップサイクルが実現しました。
植栽については、植物への負荷を避け、持ち運びしやすいようすべての植物を鉢植えの状態で設置しています。植栽以外の素材もベンチはコルク製、花壇は木製であり、接合金具もほとんど使用していないため、廃棄時にも産業廃棄物は排出されません。
また、各月の植物は廃棄するのではなく、道行く来街者やワーカーに配布、または農園に戻して養生し再利用するなど、賑わいや回遊性創出にとどまらない付加価値体験の創出にもチャレンジしています。
【プロジェクト関係者の狙い】
<そら植物園株式会社 代表取締役 西畠 清順(にしはた・せいじゅん)氏※>
“まちに季節を、ビルの中に季節を。”をコンセプトにただ緑を置くだけの施策ではなく、毎月異なる植栽でビルに彩りを加え、まちに、ビルに、「季節」を持ち込みます。三菱地所株式会社さんとそら植物園で共に進めるチャレンジの一つでもある「Marunouchi Bloomway」を初めて訪れる方はもちろん、毎日通勤されている方にもお楽しみいただきたいと思います。
※日本各地、世界中を旅してさまざまな植物を収集し、様々な依頼やプロジェクトに応じて植物を届ける現代のプラントハンター。2012年、“ひとの心に植物を植える”活動・そら植物園を設立し、いまでは年間200t以上の植物の国際取引を行い、不動産開発におけるランドスケープ案件や森づくりなどの緑化、企業の案件から数々のイベントやアートプロジェクト等、その実績は累計1000件超。
<株式会社三菱地所設計 チーフアーキテクト 藤 貴彰(ふじ・たかあき)氏※>
屋外オープンスペースと、エントランス空間を彩るプランターをデザインさせていただきました。毎月変わるお花や草木に合わせて、増えたり形を変えたりできるプランターです。「丸の内Bloomway」の季節の変化・様相の変化をお楽しみいただけます。
※環境シミュレーションやサーキュラー素材による周辺・地球環境への配慮を形態的に具現化するデザインアプ
ローチに長ける。「巡る間」にて、グッドデザイン賞ベスト100、臺北設計奬でサーキュラーデザイン賞、「出窓の塔居」にて、日本建築設計学会賞大賞、日本建築学会作品選集新人賞、日本インテリアデザイナー協会JIDア
ワード、Architecture Master Prize Winnerほか、「臺北南山廣場」にて、CTBUH Award of Excellence他、国
内外の建築賞を受賞。
(3)場の使い方を柔軟に捉えた、サイズ・形状が可変な花壇設計
ビルは多様な使われ方をするため、共用部のレイアウトを変更しやすいよう、花壇サイズを容易に伸縮・変形することのできる可変性の高い花壇設計といたしました。木枠を追加するのみで、サイズ変更時にも大規模な工事は不要です。
■「Marunouchi Bloomway」の名称について
花やアイディアがぱっと咲く“Bloom”と道の“Way”を掛け合わせ、さらにNYのブロードウェイとも語呂感を合わせて、人が行き交うにぎやかな通りをイメージしてプロジェクト名称と本通路の名称を「Marunouchi Bloomway(丸の内ブルームウェイ)」としました。
ロゴについては“B”にも“W”にも見える2つの意味を持たせており、道行く人々が季節による変化を楽しみ、この道を好きになってほしいという想いを込めて、リズム感のあるハートのモチーフも兼ねています。
■ビル概要
【三菱ビル】
所在地 :東京都千代田区丸の内二丁目5番2号
交通 :JR各線、丸ノ内線「東京駅」 直結
敷地面積 :5,739.47平方メートル (1,736.19坪)
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造・地上15階、地下4階、塔屋2階
延床面積 :60,434.55平方メートル (18,281.45坪)
設計・監理:三菱地所株式会社
竣工 :1973年3月
【丸の内二丁目ビル】
所在地 :東京都千代田区丸の内二丁目5番1号
交通 :JR各線、丸ノ内線「東京駅」徒歩3分
敷地面積 :3,708.66平方メートル (1,121.87坪)
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造・地上10階、地下4階、塔屋2階
延床面積 :45,985.39平方メートル (13,910.58坪)
設計・監理:三菱地所株式会社
竣工 :1964年7月
丸の内エリアのまちづくりコンセプト:「丸の内Reデザイン」
三菱地所は、2020年以降の丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)におけるまちづくりを「丸の内NEXTステージ※」と位置付け、“人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台”を創造していきます。「丸の内Reデザイン」はその実現に向け、まちづくりのあり方から変えていくコンセプトワードです。
※始動リリース:https://www.mec.co.jp/news/archives/mec200124_marunouchinext.pdf
三菱地所株式会社は、2020年代における丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のまちづくりを「丸の内NEXTステージ」と位置づけ、“丸の内Reデザイン=人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台づくり”を推進していますが、その新たな取り組みとして、まちの賑わいや回遊性を創出するリニューアル「Marunouchi Bloomway(丸の内ブルームウェイ)」をこのほど本格始動いたしました。
本リニューアルにおいては、東京駅前にあり丸の内仲通りと接する三菱ビル・丸の内二丁目ビル各1階の通路空間と外構部に大規模な花壇を設置、月替わりで季節の植物が彩ります。これにより、丸の内を象徴する緑豊かなメインストリートとして憩い・交流・文化性の要素も併せ持つ歩行空間である丸の内仲通りの機能を両ビル建物内に“拡張”することで、東京駅や丸の内仲通りに連続性を持たせ、まちの回遊性を高めます。
なお、花壇は環境負荷低減を企図した素材とすることはもちろん、通りを彩った植物についても、月末にはワーカーや来街者にプレゼント、または農園に持ち帰り養生して再利用するなど環境負荷を低減いたします。
三菱地所は、今後も人や企業が世界中から集まり続ける丸の内エリアにおいて、それぞれのビルが持つ特性やポテンシャルに応じて、価値協創やオープンなまちづくりを通じた新たな価値創造を図ってまいります。
■「Marunouchi Bloomway」/3つの特徴
(1)月替わりの四季を感じる仕掛けで丸の内仲通り機能の“拡張”、賑わい・回遊性を創出
当社では、丸の内仲通り(大手町・丸の内・有楽町を南北に貫く通り)を、「点」であるビル同士をつなぎ、「面」へと昇華する重要な存在ととらえ、憩い・交流・文化性の要素も併せ持つ歩行空間機能の延伸・拡張に取り組んでまいりました※。東京駅前に立地する三菱ビルは、観光バスの停留所をはじめ、観光客が東京駅方面から最初に丸の内エリアで足を踏み入れることが多いビルです。本取り組みを通じて、国内外からの来街者を迎える玄関口として、丸の内仲通りまで歩いて抜けたくなる公園のようなアプローチ空間に設えることで、隣接する仲通りを“拡張”し、ビル単体のリニューアルにとどまらない、丸の内エリア全体の更なる賑わいや回遊性の創出へつなげていくことを目指します。
本リニューアルでは、“まちに季節を、ビルの中に季節を。”をコンセプトに、月替わりで1F通路空間と外構部を季節の植物で彩ります。花壇と同じ木材で設えたベンチも併設しており、来街者には驚きを、エリアワーカーには癒しを感じてもらえる憩い空間としてリニューアルしました。トライアル期間の5月には5万本のカーネーション、6月には600鉢のアジサイの設置を経て、本格始動となる7月からは七夕にちなんで笹竹を、8月は夏にふさわしい設えを予定しております。
※2022年には大手町ビルリノベーション(https://www.mec.co.jp/news/archives/mec220524_otemachibuilding.pdf)により建物内外から仲通り機能を拡張、現在推進中の「(仮称)内神田一丁目計画」(https://www.mec.co.jp/news/archives/mec210415_uchikanda.pdf)では仲通り機能の神田エリアへの延伸を計画中。
(2)花壇は環境負荷低減を企図した素材を使用、大規模工事・大量廃棄を避けたリニューアルに。 各月の植物は月末にワーカーや来街者に配布するなど参加型のまちづくりも推進
本プロジェクトでは、植栽はそら植物園株式会社と、花壇は株式会社三菱地所設計と連携することで、三菱ビル側の外構部~丸の内二丁目ビル側へとつながる貫通通路にかけての大規模な花壇設置にもかかわらず、既存建築・設備はそのままに、一切解体・廃棄などの工事は行わず、植物や花壇の再生育・再活用も可能なアップサイクルが実現しました。
植栽については、植物への負荷を避け、持ち運びしやすいようすべての植物を鉢植えの状態で設置しています。植栽以外の素材もベンチはコルク製、花壇は木製であり、接合金具もほとんど使用していないため、廃棄時にも産業廃棄物は排出されません。
また、各月の植物は廃棄するのではなく、道行く来街者やワーカーに配布、または農園に戻して養生し再利用するなど、賑わいや回遊性創出にとどまらない付加価値体験の創出にもチャレンジしています。
【プロジェクト関係者の狙い】
<そら植物園株式会社 代表取締役 西畠 清順(にしはた・せいじゅん)氏※>
“まちに季節を、ビルの中に季節を。”をコンセプトにただ緑を置くだけの施策ではなく、毎月異なる植栽でビルに彩りを加え、まちに、ビルに、「季節」を持ち込みます。三菱地所株式会社さんとそら植物園で共に進めるチャレンジの一つでもある「Marunouchi Bloomway」を初めて訪れる方はもちろん、毎日通勤されている方にもお楽しみいただきたいと思います。
※日本各地、世界中を旅してさまざまな植物を収集し、様々な依頼やプロジェクトに応じて植物を届ける現代のプラントハンター。2012年、“ひとの心に植物を植える”活動・そら植物園を設立し、いまでは年間200t以上の植物の国際取引を行い、不動産開発におけるランドスケープ案件や森づくりなどの緑化、企業の案件から数々のイベントやアートプロジェクト等、その実績は累計1000件超。
<株式会社三菱地所設計 チーフアーキテクト 藤 貴彰(ふじ・たかあき)氏※>
屋外オープンスペースと、エントランス空間を彩るプランターをデザインさせていただきました。毎月変わるお花や草木に合わせて、増えたり形を変えたりできるプランターです。「丸の内Bloomway」の季節の変化・様相の変化をお楽しみいただけます。
※環境シミュレーションやサーキュラー素材による周辺・地球環境への配慮を形態的に具現化するデザインアプ
ローチに長ける。「巡る間」にて、グッドデザイン賞ベスト100、臺北設計奬でサーキュラーデザイン賞、「出窓の塔居」にて、日本建築設計学会賞大賞、日本建築学会作品選集新人賞、日本インテリアデザイナー協会JIDア
ワード、Architecture Master Prize Winnerほか、「臺北南山廣場」にて、CTBUH Award of Excellence他、国
内外の建築賞を受賞。
(3)場の使い方を柔軟に捉えた、サイズ・形状が可変な花壇設計
ビルは多様な使われ方をするため、共用部のレイアウトを変更しやすいよう、花壇サイズを容易に伸縮・変形することのできる可変性の高い花壇設計といたしました。木枠を追加するのみで、サイズ変更時にも大規模な工事は不要です。
■「Marunouchi Bloomway」の名称について
花やアイディアがぱっと咲く“Bloom”と道の“Way”を掛け合わせ、さらにNYのブロードウェイとも語呂感を合わせて、人が行き交うにぎやかな通りをイメージしてプロジェクト名称と本通路の名称を「Marunouchi Bloomway(丸の内ブルームウェイ)」としました。
ロゴについては“B”にも“W”にも見える2つの意味を持たせており、道行く人々が季節による変化を楽しみ、この道を好きになってほしいという想いを込めて、リズム感のあるハートのモチーフも兼ねています。
■ビル概要
【三菱ビル】
所在地 :東京都千代田区丸の内二丁目5番2号
交通 :JR各線、丸ノ内線「東京駅」 直結
敷地面積 :5,739.47平方メートル (1,736.19坪)
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造・地上15階、地下4階、塔屋2階
延床面積 :60,434.55平方メートル (18,281.45坪)
設計・監理:三菱地所株式会社
竣工 :1973年3月
【丸の内二丁目ビル】
所在地 :東京都千代田区丸の内二丁目5番1号
交通 :JR各線、丸ノ内線「東京駅」徒歩3分
敷地面積 :3,708.66平方メートル (1,121.87坪)
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造・地上10階、地下4階、塔屋2階
延床面積 :45,985.39平方メートル (13,910.58坪)
設計・監理:三菱地所株式会社
竣工 :1964年7月
丸の内エリアのまちづくりコンセプト:「丸の内Reデザイン」
三菱地所は、2020年以降の丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)におけるまちづくりを「丸の内NEXTステージ※」と位置付け、“人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台”を創造していきます。「丸の内Reデザイン」はその実現に向け、まちづくりのあり方から変えていくコンセプトワードです。
※始動リリース:https://www.mec.co.jp/news/archives/mec200124_marunouchinext.pdf
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