午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利は一時0.980%に上昇
21日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落した。米国で利下げ観測が後退し、長期債価格が下落(金利は上昇)した流れを引き継いだ。国内ではドル高・円安の進行を背景に、日銀が早期に利上げに踏み切るとの思惑が出て、先物は売りが優勢となった。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、インフレの沈静化には時間がかかるとの認識を示したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退した。米財務省は外国為替報告書において、日本を為替操作の監視リストに加えた。外国為替市場でドル円相場が一時1ドル=159円台まで円安が進行するなか、政府・日銀が為替介入に踏み込みにくくなれば、金融政策の修正により行き過ぎた円安の阻止に動くとの見方も広がった。
もっともドル円相場の上昇一服を受けて、債券先物は下げ渋る展開となった。総務省が発表した5月の全国消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除くコア指数は前年同月比2.5%上昇となった。伸び率は前月の2.2%から拡大した半面、市場予想は下回った。この日は政府が5月末に終了した電気・ガス料金への補助金を8月から10月までの間、復活させる方向で調整に入ったと伝わったが、円債相場の反応は総じてニュートラルなものとなった。
先物9月限は前営業日比17銭安の143円63銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時、同0.030ポイント高の0.980%に上昇。その後は上昇幅を縮め、0.975%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、インフレの沈静化には時間がかかるとの認識を示したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退した。米財務省は外国為替報告書において、日本を為替操作の監視リストに加えた。外国為替市場でドル円相場が一時1ドル=159円台まで円安が進行するなか、政府・日銀が為替介入に踏み込みにくくなれば、金融政策の修正により行き過ぎた円安の阻止に動くとの見方も広がった。
もっともドル円相場の上昇一服を受けて、債券先物は下げ渋る展開となった。総務省が発表した5月の全国消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除くコア指数は前年同月比2.5%上昇となった。伸び率は前月の2.2%から拡大した半面、市場予想は下回った。この日は政府が5月末に終了した電気・ガス料金への補助金を8月から10月までの間、復活させる方向で調整に入ったと伝わったが、円債相場の反応は総じてニュートラルなものとなった。
先物9月限は前営業日比17銭安の143円63銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時、同0.030ポイント高の0.980%に上昇。その後は上昇幅を縮め、0.975%で推移している。
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