概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小幅続落、通貨レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料
配信元:フィスコ
投稿:2024/06/11 09:12
*09:12JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小幅続落、通貨レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料
【ブラジル】ボベスパ指数 120759.51 -0.01%
10日のブラジル株式市場は小幅続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比7.68ポイント安(-0.01%)の120759.51で引けた。日中の取引レンジは120540.03-121421.30となった。
小幅高で寄り付いた後は前日の終値近辺でもみ合った。通貨レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料。また、インフレ率の加速懸念も指数の足かせとなった。一方、指数の下値は限定的。成長予想の上方修正が指数をサポートした。2024年の国内総生産(GDP)成長予想は前回調査の2.05%から2.09%に引き上げられた。また、米ハイテク株の上昇も対象セクターの物色手掛かりとなった。
【ロシア】MOEX指数 3180.94 -1.62%
10日のロシア株式市場は反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比52.28ポイント安(-1.62%)の3180.94ポイントで引けた。日中の取引レンジは3180.21-3255.49となった。
買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。利上げ懸念の再燃が圧迫材料。市場関係者の間では、ロシア中央銀行が7月にも利上げに踏み切るとの見方が広がっている。また、欧州市場の下落もロシア株の売り圧力を高めた。一方、原油価格が大幅い上昇したが、相場を支えるには力不足だった。
【インド】SENSEX指数 76490.08 -0.27%
10日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比203.28ポイント安(-0.27%)の76490.08、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同30.95ポイント安(-0.13%)の23259.20で取引を終えた。
買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。早期の米利下げ期待の後退が外資の流出懸念を強めた。また、インフレ率の加速懸念も金融の緩和期待を後退させた。主要食材の上昇で5月のインフレ率が一段と加速すると懸念されている。ほかに、欧州市場が不安定な値動きを示していたことが終盤の売りにつながった。
【中国本土】上海総合指数 3051.28 +0.08%
7日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比2.49ポイント高(+0.08%)の3051.28ポイントと3日ぶりに反発した。
自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところ下げ基調を強め、足元で4月24日以来の安値を切り下げていた。米利下げ観測も支え。人民元安進行の警戒感が薄らぐ状況だ。もっとも、上値は重い。中国と西側諸国の対立や、中国経済の先行きが不安視されている。取引時間中に公表された5月の輸出入統計では、米ドル建て輸出が前月の1.5%増から7.6%増に拡大したものの(予想は5.7%増)、輸入が8.4%増から1.8%増に鈍化した(予想は4.3%増)。
<CS>
10日のブラジル株式市場は小幅続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比7.68ポイント安(-0.01%)の120759.51で引けた。日中の取引レンジは120540.03-121421.30となった。
小幅高で寄り付いた後は前日の終値近辺でもみ合った。通貨レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料。また、インフレ率の加速懸念も指数の足かせとなった。一方、指数の下値は限定的。成長予想の上方修正が指数をサポートした。2024年の国内総生産(GDP)成長予想は前回調査の2.05%から2.09%に引き上げられた。また、米ハイテク株の上昇も対象セクターの物色手掛かりとなった。
【ロシア】MOEX指数 3180.94 -1.62%
10日のロシア株式市場は反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比52.28ポイント安(-1.62%)の3180.94ポイントで引けた。日中の取引レンジは3180.21-3255.49となった。
買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。利上げ懸念の再燃が圧迫材料。市場関係者の間では、ロシア中央銀行が7月にも利上げに踏み切るとの見方が広がっている。また、欧州市場の下落もロシア株の売り圧力を高めた。一方、原油価格が大幅い上昇したが、相場を支えるには力不足だった。
【インド】SENSEX指数 76490.08 -0.27%
10日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比203.28ポイント安(-0.27%)の76490.08、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同30.95ポイント安(-0.13%)の23259.20で取引を終えた。
買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。早期の米利下げ期待の後退が外資の流出懸念を強めた。また、インフレ率の加速懸念も金融の緩和期待を後退させた。主要食材の上昇で5月のインフレ率が一段と加速すると懸念されている。ほかに、欧州市場が不安定な値動きを示していたことが終盤の売りにつながった。
【中国本土】上海総合指数 3051.28 +0.08%
7日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比2.49ポイント高(+0.08%)の3051.28ポイントと3日ぶりに反発した。
自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところ下げ基調を強め、足元で4月24日以来の安値を切り下げていた。米利下げ観測も支え。人民元安進行の警戒感が薄らぐ状況だ。もっとも、上値は重い。中国と西側諸国の対立や、中国経済の先行きが不安視されている。取引時間中に公表された5月の輸出入統計では、米ドル建て輸出が前月の1.5%増から7.6%増に拡大したものの(予想は5.7%増)、輸入が8.4%増から1.8%増に鈍化した(予想は4.3%増)。
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