オリエンタルチエン工業、製品の差別化や特殊分野への営業活動強化、コスト削減を推進、前年比増収・大幅増益を達成

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最新投稿日時:2024/06/06 11:00 - 「オリエンタルチエン工業、製品の差別化や特殊分野への営業活動強化、コスト削減を推進、前年比増収・大幅増益を達成」(ログミーファイナンス)

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オリエンタルチエン工業、製品の差別化や特殊分野への営業活動強化、コスト削減を推進、前年比増収・大幅増益を達成

投稿:2024/06/06 11:00

目次

西村武氏:みなさま、こんにちは。オリエンタルチエン工業株式会社代表取締役社長の西村でございます。本日は当社の2024年3月期の決算概要および業績予想、今後の取り組み等につきましてご説明させていただきます。

決算サマリー

まず、2024年3月期の決算概要からご説明いたします。

2024年3月期におきましては、新型コロナウイルス感染症の分類が5類に引き下げられたため、国内外において経済活動の制限が緩和され、企業の生産活動や設備投資には持ち直しの動きが見られました。

このような状況下にあって当社は、市場の多様なニーズへの対応力を高めるとともに、受注拡大に向けての製品の差別化を行い、お客さまの要望に沿った特殊品分野への営業活動を強化しました。また、コスト削減を継続し、特に工場の人的生産性を高める取り組みを引続き強化しております。

この結果、売上高は前期比4.6パーセント増加し40億8,200万円、営業利益は前期比73.9パーセント増加し2億100万円、経常利益は前期比53.5パーセント増加し2億1,900万円、当期純利益は前期比58.9パーセント増加し1億4,900万円となりました。

事業別の売上増減につきましては、チェーン事業は前期比1億9,100万円の増加、金属射出成形事業は4,300万円の減少、不動産賃貸事業は3,000万円の増加となりました。

売上高・営業利益の四半期推移

次に、売上高・営業利益の四半期推移につきましてご説明いたします。

2024年3月期の四半期ごとの売上高推移につきましては、2023年3月期と同様に概ね10億円前後にて推移しました。

セグメント別状況

次に、セグメント情報につきましてご説明いたします。

まず、チェーン事業につきましては、国内では土木建設機械業界向け等一部減少がみられましたが、搬送機械業界、運搬機械業界や食品機械業界向けが大きく増加したことから、前期に比べ1億8,600万円増加し、前期比6.7パーセントの増加となりました。

海外販売につきましては、前年好調であった北米向けが大幅に減少しましたが、中南米向けが大きく増加し、アジア向けも堅調に推移したことから、前期に比べ600万円増加し、前期比0.7パーセントの微増となりました。

金属射出成形事業につきましては、医療機器分野を中心に受注拡大を図る営業活動を行っておりますが、自動車業界向けのスポット受注がなくなったことから、前期比4,400万円減少し、17.4パーセントの減少となりました。

不動産賃貸事業につきましては、全室テナントの入居があり、期初から売上を計上できたことから前期比3,000万円増加し、405.9パーセントの増加となりました。

地域別状況

次に、地域別状況につきましてご説明いたします。

2024年3月期の国内販売につきましては、先にも述べましたが搬送機械業界、運搬機械業界や食品機械業界向けを中心に受注が大きく増加したことにより前期比5.6パーセントの増加となりました。

海外販売につきましては、在庫調整により北米向けが大幅に減少し、前期比20.4パーセントの減少となりましたが、東南アジア向けは前期比9.2パーセント、中南米を中心としてその他向けが前期比71.1パーセント増加したことから、海外販売全体として前期比0.7パーセントの微増に留まりました。

2024年3月期における地域別構成比につきましては、前期とほぼ変化はなく、国内販売は78.9パーセント、海外販売は21.1パーセントとなっております。

キャッシュフロー

次に、キャッシュ・フローの状況につきましてご説明いたします。

2024年3月期の営業活動によるキャシュ・フローは前期に比べ2億4,100万円増加し、3億2,100万円、投資活動によるキャッシュ・フローは前期に比べ6,000万円減少し、マイナス2億9,700万円、財務活動によるキャッシュ・フローは前期に比べ1,700万円増加し、8,200万円となりました。

これにより、現金及び現金同等物の期末残高は前期に比べ1億600万円増加し、3億5,700万円となりました。なお、フリー・キャッシュフローは税引前当期純利益等の増加により、前期に比べ1億8,000万円増加しております。

業績予想

続きまして、業績予想につきましてご説明いたします。

2025年3月期の通期業績予想につきましては、企業収益の改善等による設備投資の増加等の要因により景気の回復が期待されますが、ロシア・ウクライナ情勢や中東地域をめぐる情勢を背景とした原材料・燃料価格等の高騰、為替市場の円安の長期化、国内金利の上昇等、さまざまなリスク要因が多く、先行きについては不透明な経営環境が続くと予想されます。

弊社では、ナンバーワン・オンリーワン製品の提案を積極的に推進していくことで、売上の確保を図るとともに、さらなる生産性の改善に取り組んで収益性を高めてまいります。

以上のことから、前期と比較し売上高は2.5パーセント増加の41億8,300万円、営業利益は19.5パーセント増加の2億4,100万円、経常利益は10.5パーセント増加の2億4,300万円、当期純利益は5.8パーセント増加の1億5,700万円を見込んでおります。

今後の取り組み

続きまして、今後の取り組みにつきましてご説明いたします。

今後の取り組みにつきましては以前からの継続となりますが、1つ目はチェーン事業の営業活動強化であり、国内外共に、当社における特殊用途チェーン(オンリーワン、ナンバーワン製品)を活かした拡販・新規顧客開拓を行います。

2つ目は製品品質の向上であり、特殊用途チェーンにおいて世界一品質を追求します。

3つ目は生産性の向上であり、徹底的に作業改善を推し進め、生産性を向上させます。

4つ目は製造管理システムの充実であり、新製造管理システムの構築により、製造・管理コストの大幅な低減を図ります。

5つ目は金属射出成形事業の営業活動強化であり、医療機器メーカーへの機器向け部品の需要開拓を図ります。

これらの取り組みを着実に実行し、売上高の増加、安定的な収益の確保を実現し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指してまいります。

配当金の推移

続きまして、当社の配当方針につきましてご説明いたします。

株主さまへの利益還元は経営上の重要な政策の1つであることを認識し、会社発展のための企業強化に備える内部留保を勘案しつつ、経営状況に応じた利益配分を行う方針です。

2024年3月期の期末配当金は1株当たり15円とし、効力発生日(支払開始日)を2024年6月28日とすることを取締役会にて決議しております。また、2025年3月期につきましても前期と同様に年間配当30円を行う見込みです。  

トピックス

最後にトピックスをご紹介いたします。

1つ目は、金属射出成形事業における受注拡大等への対応を目的として、本社工場の増築工事が開始されました。完成は2024年10月末を予定しております。

2つ目は、2024年5月9日開催の取締役会において、同日に東京証券取引所へ開示を行いました「寺田精工株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」に記載の内容を決議しております。株式譲渡実行日は、2024年7月2日を予定しております。

みなさまには今後ともご支援賜りますようお願い申し上げます。

以上、簡単ではございますが、弊社の2024年3月期の決算説明を終了いたします。最後までご覧いただきありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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