GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱

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最新投稿日時:2024/06/05 13:52 - 「GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱」(フィスコ)

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GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱

配信元:フィスコ
投稿:2024/06/05 13:52
*13:52JST GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱 ■事業概要

G-7ホールディングス<7508>の事業セグメントは、車関連事業、業務スーパー事業、精肉事業、その他事業の4つで開示している。2024年3月期の事業別構成比を見ると、業務スーパー事業が売上高の55.1%、経常利益の66.1%を占める主力事業となっている。また業務スーパー事業、精肉事業とその他事業に含まれるこだわり食品・プライベートブランド事業やミニスーパー事業、アグリ事業を加えると、売上高の7割強を食品小売事業で占めていることになる。

1. 車関連事業
車関連事業は、「オートバックス」のフランチャイジーでカー用品販売、メンテナンスなどを展開する(株)G-7・オート・サービスを中心に、バイク用品の販売・メンテナンス店「バイクワールド」を運営する(株)G-7バイクワールド、マレーシアで「オートバックス」のフランチャイジー展開及び「バイクワールド」を運営するG7 RETAIL MALAYSIA SDN.BHD.、自動車輸出販売事業を手掛ける(株)G-7.CrownTradingの4社で構成されている。

売上構成比の約8割を占めるG-7・オート・サービスでは、オートバックス関連店舗を2024年3月末時点で国内76店舗(オートバックス69店舗、オートバックスエクスプレス7店舗)、マレーシア3店舗の合計79店舗展開している。国内の出店エリアは兵庫県、京都府、福井県、岡山県、広島県、千葉県、茨城県で、なかでも兵庫県で全体の約5割となる38店舗を出店している。オートバックスグループ(国内590店舗、海外109店舗)のなかで最大規模のフランチャイジーとなっており、従業員1人当たりの生産性や売上総利益率、在庫回転率などを重視した店舗運営により、グループのなかでも高い収益性を維持しているのが特徴だ。また、「BPセンター」(鈑金・塗装)9店舗、新車・中古車買取販売の「スズキカーズ大阪」1店舗のほか、「オートバックス」等の店舗敷地内でアウトドア用品専門店「FIELD SEVEN」5店舗、フランチャイジー展開としてコインランドリーショップ「マンマチャオ」6店舗、たい焼き専門店「やまや本舗」2店舗、洋菓子専門店「シャトレーゼ」2店舗を出店している。

売上構成比の1割弱を占める「バイクワールド」は、2024年3月末で国内15店舗、マレーシア5店舗の合計20店舗を展開しており、国内では資本業務提携先のバイク王&カンパニー<3377>とのコラボ出店も行っている。また、売上構成比の1割強を占めるG-7.CrownTradingでは中古自動車の輸出販売を主に行っており、2024年3月期の仕向け地別売上構成比はマレーシア50.2%、中近東15.7%、国内4.5%の順となっている。

2. 業務スーパー事業
業務スーパー事業は、「業務スーパー」をフランチャイジー展開する(株)G-7スーパーマートの事業となる。出店エリアは関東、中部、関西、九州、北海道で、2024年3月末の店舗数は191店舗と業務スーパーグループ(1,058店舗)のなかで最大規模を誇る。地域別店舗数については、関東が73店舗(東京20、神奈川17、埼玉21、千葉15)と最も多く、次いで中部43店舗(愛知27、三重10、岐阜6)、関西34店舗(兵庫23、大阪11)、九州26店舗(福岡17、熊本7、長崎2)、北海道15店舗となっている。従業員1人当たりの生産性や在庫回転率を重視した店舗収益力を強みに店舗を拡大しており、ここ数年は関東だけでなく九州や北海道で積極出店している。

3. 精肉事業
精肉事業は、精肉小売店「お肉のてらばやし」を全国展開する(株)G-7ミートテラバヤシの事業となる。2015年の子会社化以降「業務スーパー」との同時出店戦略を推進し、店舗を拡大している。また、首都圏の飲食店や給食・惣菜事業者向けに卸販売を展開するアンデス食品事業部を有している(2020年にアンデス食品(株)を子会社化後、吸収合併)。

2024年3月末の店舗数は「お肉のてらばやし」が174店舗、アンデス食品が13店舗の合計187店舗となる。地域別店舗数は関東が73店舗と最も多く、次いで関西36店舗、中部31店舗、九州26店舗、北海道14店舗等となっている。「お肉のてらばやし」に関しては全体の約9割が「業務スーパー」や「めぐみの郷」の店舗内出店であり、グループシナジーを高めながら事業規模を拡大している。

4. その他事業
その他事業には、農産物直売所「めぐみの郷」を運営する(株)G7アグリジャパン、ミニスーパー「リコス」を運営する(株)G-7リコス・ストアズ、こだわり食品・プライベートブランド事業を展開する(株)G7ジャパンフードサービス、女性向け健康体操教室「カーブス」のフランチャイズ展開や自転車販売店「トレジャーサイクル」を運営する(株)G7リテールジャパンなどの事業が含まれる。

「めぐみの郷」については、2023年3月期に中部、関東の店舗をすべて退店したため、現在は関西のみの出店となっており、2024年3月末で20店舗(兵庫17、大阪1、奈良2)、うち9店舗は「業務スーパー」内に出店している。生産者の委託販売方式を採用しており、販売額の約2割を手数料収入として売上高に計上している。このため、商品の廃棄ロスリスクもなく、安定した収益を獲得できるビジネスモデルとなっている。

ミニスーパー「リコス」は東京都、神奈川県で展開しており、2024年3月末で58店舗(東京45店舗、神奈川13店舗)を出店している。売上規模は1店舗当たり年間2億円弱と「業務スーパー」の4割弱の水準となる。2020年4月にユニー(株)から株式を取得し子会社化した時点では73店舗あったが、巣ごもり需要の一巡で売上低迷が続いたこともあり、2022年以降に不採算店舗の整理を段階的に進めてきた。2023年4月から経営管理体制を刷新したことで、徐々に収益も改善しつつある。

こだわり食品・プライベートブランド事業では、地域の名産品・特産品を発掘し百貨店や専門店、ECショップなどで販売しているほか、冷凍食品や加工食品等を中心に各種PB商品の開発・製造・販売を行っている。仕入先は6,500社超で、全国2,200社以上の小売店に販売している。また、2023年7月に酒類のインターネット通販を行う(有)ミツワ酒販を子会社化した。ミツワ酒販は楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazon等に出店し、全国各地の地酒を販売している。ネットショッピングを運営するためのノウハウや商品企画力に強みを持つ。月商は10~20百万円と小さいが、ミツワ酒販の持つノウハウをグループで共有することで、シナジー効果をねらっている。

そのほか、フランチャイジーとして女性向け健康体操教室「カーブス」を25店舗(神奈川県)運営しているほか、自転車販売店「トレジャーサイクル」を1店舗(兵庫県)出店している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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配信元: フィスコ

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