◆ 今度は「米景況感悪化」が浮上 - ISM製造業景況指数
「米インフレ再上昇」は確認されなかったものの、「米インフレ鈍化」を謳うには心許ない…。
先週の動きをこう評した昨日でしたが、週明けとなる昨日はこれに「米景況感悪化」が加わりました。
「ISM製造業景況指数」は“2ヶ月連続で低下(48.7)”となり、上昇が見込まれた事前予想を裏切りました。
さらに構成項目である「新規受注」は“1年ぶりの低水準(45.4)”となり、「価格指数」も“低下(57.0)”していました。
これが「(米製造業の)景況感悪化」を示すには十分であり、「米年内利下げ」への思惑が改めて意識されました。
こうして米10年債利回りは“5/17以来水準(4.39%)”へと低下する中、ドル円は“156円割れ(安値は155.952円)”へと値を落としています。
◆ ただ「雇用」は逆に“上振れ”、テクニカルのサポートもあるだけに…?
こうなってしまうと“155円割れ”が意識されないとも限らないということになりますが、前記構成項目の一つ「雇用」は“逆に上昇(51.1)”していました。
そして今週の注目が週末の「米雇用統計」を含めた「雇用関連指標」であることを鑑みれば、逆に“好ましい流れ”といえなくもない…?
また昨日の下落にて、テクニカル的にもすでに“日足・一目均衡表の雲上限(本日は156.196円)”に達しています。
そして“同下限(153.339円)”までにかなりの厚みがあることを踏まえれば、ここから先は容易ではないと見るのが妥当でもある…?
本日予定される「JOLTS雇用動態調査」の結果次第では“もう一段”との意識が高まらないとも限りませんが、少なくともそれまでは“様子見”、いや昨日の下落に対する“ポジション調整(買い戻し)”を主体に鑑みるべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
157.980(5/1高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
157.854(+2σ)
157.715(5/29-30高値)
157.468(6/3高値)
上値5:157.042(5/29~6/3の61.8%戻し、+1σ、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値4:156.834(5/29~6/3の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値3:156.625(5/29~6/3の38.2%戻し)
上値2:156.343(20日移動平均線)
上値1:156.196(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:156.062
下値1:155.952(6/3安値、日足・一目均衡表基準線、大台)
下値2:155.847(5/21安値、週足・一目均衡表転換線)
下値3:155.662(5/16~5/29の50%押し)
下値4:155.504(5/20安値、ピボット1stサポート)
下値5:155.247(5/17安値、-1σ)
155.177(5/16~5/29の61.8%押し)
155.000(大台、ピボット2ndサポート)
《10:45》
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