「上値は重いが、下値はより固い」…!? - ドル円

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最新投稿日時:2024/05/13 10:58 - 「「上値は重いが、下値はより固い」…!? - ドル円」(武市佳史)

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「上値は重いが、下値はより固い」…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/05/13 10:58

◆ いわゆる“高止まり”… - “155円後半”


「日米金利格差は当面高止まり」との思惑は如何ともしがたく、先週末も“ドル買い”は緩やかに進行しました。
一方で「分厚いドル売りオーダー」をこなし切るほどの勢いはなく、イエレン財務長官の「介入けん制発言」もあって“上値の重さ”を引きずりました。
こうしてドル円は“155円後半(高値は155.898円)”へと再び上値を伸ばしたものの、“156円台”に乗せることなく、次第に“利益確定売り”に押されて先週末の取引を終えています。

◆ まだ本日は“イベント不在”のままだが…?


今週の注目は明日の「米PPI」、そして明後日の「米CPI&小売売上高」ということになります。
このため本日はまだイベント不在となるだけに、“先週末と同様”といった展開が想定されるところです。
ただ思惑主導で動くのがマーケットの特性である中、それらは概ね“芳しくない”というのがマーケットのコンセンサスになりつつあります。
そうなると“仕掛け的な動き”がまたぞろ蠢き出してもおかしくなく、“もう一段の上値模索”は十分に期待されるところといえます。

「円買い介入」の有無は定かではないだけに、その警戒には引き続き神経を割かなければなりません。
また前記「分厚いドル売りオーダー」は本日も“155.80-156.00円”に展開していると聞き及びますので、突破できるかは未知数というのが実状でもあります。
それでも「上値は重いが、下値はより固い」を前提としながら、少なくとも“突っかける”といった展開を想定したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

157.980(5/1高値、大台)
157.647(+2σ)
157.010(4/29~5/3の61.8%戻し、大台)
上値5:156.650(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:156.395(+1σ)
上値3:156.274(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:156.026(4/29~5/3の50%戻し、5/9高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:155.898(5/10高値、日足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:155.770
下値1:155.394(ピボット1stサポート)
下値2:155.270(5/10安値)
下値3:155.165(5/9安値、20日移動平均線)
下値4:155.000(大台、5/3~5/9の23.6%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:154.918(日足・一目均衡表転換線)
154.766(ピボットローブレイクアウト)
154.504(5/8安値、週足・一目均衡表転換線)
154.387(5/3~5/9の38.2%押し)
154.000(大台)
153.902(5/3~5/9の50%押し、-1σ)
153.834(5/7安値)
153.420(5/3~5/9の61.8%押し)

《10:35》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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