午後:債券サマリー 先物は小幅続落、買い一巡後はポジション調整売りに押される
2日の債券市場で、先物中心限月6月限は小幅続落。前日の米債券高を手掛かりとした買いは朝方で一巡し、その後は連休前のポジション調整売りに押されるかたちで下げに転じた。
注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通り政策金利の据え置きが決まり、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は記者会見で「利下げへの自信を得るには思ったより時間がかかる」とした一方、利上げの可能性は低いとの考えを強調した。市場では思ったほどタカ派的ではなかったと受け止める向きが多く、1日の米長期金利が低下した流れが東京市場に波及。債券先物は寄り付き直後に144円52銭まで上伸する場面があった。ただ、国内はあすから4連休となるほか、来週には財務省が10年債と30年債の入札を実施することから上値に対して慎重で買いは続かず。また、日銀が朝方公表した3月開催分の金融政策決定会合議事要旨で、何人かの委員が「経済主体の期待の非連続的な変化などによって、物価が上振れることもあり得る」と指摘していたことが分かり、日銀の追加利上げが意識されたことも影響したようだった。加えて、日銀が7日に実施予定の国債買いオペが減額されるのではとの警戒感もあり、先物は午後に一時144円25銭まで下押した。
先物6月限の終値は、前日比2銭安の144円29銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%上昇の0.900%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通り政策金利の据え置きが決まり、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は記者会見で「利下げへの自信を得るには思ったより時間がかかる」とした一方、利上げの可能性は低いとの考えを強調した。市場では思ったほどタカ派的ではなかったと受け止める向きが多く、1日の米長期金利が低下した流れが東京市場に波及。債券先物は寄り付き直後に144円52銭まで上伸する場面があった。ただ、国内はあすから4連休となるほか、来週には財務省が10年債と30年債の入札を実施することから上値に対して慎重で買いは続かず。また、日銀が朝方公表した3月開催分の金融政策決定会合議事要旨で、何人かの委員が「経済主体の期待の非連続的な変化などによって、物価が上振れることもあり得る」と指摘していたことが分かり、日銀の追加利上げが意識されたことも影響したようだった。加えて、日銀が7日に実施予定の国債買いオペが減額されるのではとの警戒感もあり、先物は午後に一時144円25銭まで下押した。
先物6月限の終値は、前日比2銭安の144円29銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%上昇の0.900%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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