ドル円は１５８円４０銭台までの大幅上昇＝ＮＹ為替概況

ドル円は１５８円４０銭台までの大幅上昇＝ＮＹ為替概況

　きょうのＮＹ為替市場、ドル円は１５８円４４銭まで上昇。ほぼ高値引けとなった。ロンドン市場では一時１５５円割れを付けるなど急激なドル安円高の場面もすぐに戻すなど不安定な動きを経て、ドル高が優勢。１５７円に迫る動きを見せた。米国市場午前に１５７円台を付けると、その後もドル高円安が優勢となり、１５７円５０銭を超えて上昇。

　１５７円超えの場面ではドル全般の買いが目立っていたが、その後は円安が主導での展開となっていた。

　ＮＹ午後に入ると１５７円台後半でじりじりとした動きとなったが、引けにかけて買いが強まり、１５８円台に乗せると動きが加速して１５８円４０銭台まで上値を伸ばして週の取引を終えている。

　週末及び来週月曜日が日本の祝日ということで、介入警戒感が後退しており、ドル買いが入りやすい地合いであった。また、米ＰＣＥの強さもあって序盤はドル全般の上昇でドル円の高値警戒だけでは動きを抑えきれなかった。

　ユーロドルは序盤のドル高局面で１．０６７４を付けた。ロンドン朝の１．０７５３からの下げ局面が継続した形。その後は円安が優勢となる中、対円でのユーロ買いに押されて１．０７台を一時回復した。

　ユーロ円は、当初のドル高局面では対ドルでのユーロ安に押され、ロンドン市場での１６８円３０銭台まで上昇が一服し、１６７円台を付ける動きとなった。その後は円安が主導での動きとなり、１６８円台半ばを超えて上昇。引けにかけて円安が進むと、１６９円３９銭まで上値を伸ばした。

MINKABUPRESS　山岡和雅