清水銀、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も5円減額

　清水銀行 <8364> [東証Ｐ] が3月29日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の11億円の黒字→42億円の赤字(前期は15.9億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の9.6億円の黒字→43.3億円の赤字(前年同期は4.6億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→55円(前期は60円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　海外金利上昇による調達コストの増加及び保有する有価証券の評価損が今後の業績へ与える影響を考慮し、外国債券を中心に売却、入替を行い、ポートフォリオの再構築を進めておりました。この結果、有価証券売却に伴う損失を計上したことで、2023年11月10日に公表しました2024年3月期の業績予想を修正するものです。　2023年4月より第28次中期経営計画「SHINKA～絆をつむぐ～」がスタートしております。今後、中期経営計画で掲げた施策を確実に実行し、計数目標を捉えてまいります。　詳細については、添付資料をご参照ください。

　　今回の業績予想修正を受けて、財務基盤の安定化が急務であると考え、誠に遺憾ではありますが、期末配当を５円減額させていただくことといたしました。なお、期末配当金につきましては、2024年6月20日開催予定の定時株主総会にて提案させていただく予定です。