◆ またしても… - 米CPIを経て“150円後半”へ急伸
あくまで結果論ではありますが、やはり“リスクは上方向”でした…。
注目の米CPIはいずれも“予想を上回り(前月比+0.3%/前年比+3.1%)”、特にコアは“前月以上の伸び(+0.4%/+3.9%)”を記録しました。
このため「米早期利下げ観測」はさらに後退する格好となり、米10年債利回りは“急上昇(4.14%→4.32%)”する中、“金利選好→ドル買い”も進行しました。
こうして発表直後に“150円の大台”を突破したドル円は、ストップロスを絡めながら、“150.883円”へと駆け上がっていきました。
◆ 「3月利下げ&年内利下げ幅」はさらに後退したものの…
短期金融市場を見ると、米3月利下げの確率は“10%未満(本稿執筆時は8%)”、「年内利下げ幅」についても“0.75-1.00%(3-4回)”へとさらに低下しています。
このため「米早期利下げ」に関する“後退余地”という点では、かなり少なくなったと見るのが妥当といえます。
ただ「5月利下げ」に関しては“ほぼ変化なし(60%前後)”となっているだけに、この確率をどう見るか…?
◆ ここから先は「円買い介入」を意識せざるを得ない…!?
テクニカル的に見ると“22/10/21高値(151.952円)”まで大きな上値メドは見当たりませんので、「往きつくところまで…」という思惑が台頭してもおかしくないといえます。
一方でここから先は口先も含めた「円買い介入」を意識せざるを得ず、すでに神田財務官からは「けん制発言」も発せられています。
そうなると“さらなる上値追い”への思惑は根強いものの、「いつ介入が入ってもおかしくない」といった認識は無視できない…。
「日米金利格差」を大元にした“ドル買い+円売り”ですので、仮に「円買い介入」が入ったとしても、個人的には“限定的”と考えます。
それでも急騰した直後ということを踏まえれば、“利益確定売り”はいつ入ってもおかしくありません。
そう考えると本日は“下値の堅さ”は堅持されるものの、“上値の重さ”も意識せざるを得ない…・
つまり“150円台”を中心とした神経質な揺れ動きと考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.300(90/6/29高値)
153.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
152.300(90/7/6高値)
上値5:151.952(22/10/21高値、11/13高値、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:151.778(23/11/14高値)
上値3:151.430(23/11/16高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:151.000(大台)
上値1:150.883(2/13高値《年初来高値》)
前営業日終値:150.803
下値1:150.472(+2σ)
下値2:150.134(2/12~2/13の38.2%押し)
下値3:150.000(大台)
下値4:149.903(2/12~2/13の50%押し)
下値5:149.672(2/12~2/13の61.8%押し、ピボット1stサポート)
149.264(2/13安値)
149.000(大台、2/1~2/13の38.2%押し)
148.923(2/12安値)
148.837(+1σ)
148.698(ピボット2ndサポート)
148.565(日足・一目均衡表転換線)
148.390(2/1~2/13の50%押し、20日移動平均線)
148.131(ピボットローブレイクアウト)
148.000(大台)
《10:50》
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