◆ 基本的には“膠着”… - “149円前半~半ば”を中心として…
日銀の正・副総裁による『マイナス金利解除後も、緩和的な環境は続く』発言が相次いだことから、“円売り”が優勢となっており、先週末には“昨年11月27日以来水準(149.568円)”へと上昇する場面が見られました。
一方で「米CPI・年次改定」では“12月分が下方修正(+0.3%→+0.2%)”されたこともあり、NYタイムには“ドル売り”も目立ちました。
こうして“綱引き”となったことでブレーキがかかり、さらに駆け上がるには至ることなく、先週末の取引を終えました。
週明けとなる昨日は、日本の休場のみならず、中国でも春節が始まったことから、マーケット全体が“閑散”としていました。
このため欧州タイム序盤にこそ“わずかに149円割れ(安値は148.923円)”が見られたものの、基本的には“動意薄”を強いられ、概ね“149円前半~半ば”で揺れ動きのままで本日へとつないでいます。
◆ ただ本日は“揺れ動く”可能性有…? - 米CPI
本日の注目は、やはり何といっても「米1月CPI」といえそうです。
“米経済の好調さ”が改めて意識される中、FRB関係者からは「米早期利下げに慎重な発言」が相次いでいるのが実状といえます。
こうした中で発表される米CPIは、その結果次第では“思惑が揺れ動く”という可能性が否めないからです。
事前予想は、総合が“横ばい(前月比+0.2%/前年比+2.9%)、エネルギー/食品を除くコアが“伸び鈍化(+0.3%/+3.7%)”ですので、まずはここからの乖離具合が注目されるところです。
ただ冒頭で記した「米CPI・年次改定」では、12月分が“下方修正”されていたものの、11月分は“上方修正(+0.1%→+0.2%)”されており、このため12月分コアは“修正されず”となっていました。
その点を踏まえれば、最も注目されるのはコアCPIの行方ということに…?
そして仮に予想通りになったとしても、“3%割れ”ということは“そこそこのインパクト”が想定されるところです。
そうなると、予想を下回るようなことでもあれば…?
後は結果次第ということになり、また“150円の大台”も迫りつつありますが、本日に関しても“リスクは上方向”と考えておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
151.430(23/11/16高値)
151.000(大台)
150.775(23/11/17高値)
150.127(ピボットハイブレイクアウト)
149.984(23/11/20高値、大台)
上値5:149.847(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:149.747(23/11/22-24高値、+2σ)
上値3:149.668(23/11/27高値)
上値2:149.568(2/9高値《年初来高値》、ピボット1stレジスタンス)
上値1:149.475(2/12高値)
前営業日終値:149.350
下値1:149.000(大台、ピボット1stサポート)
下値2:148.923(2/12安値)
下値3:148.837(+1σ)
下値4:148.472(ピボットローブレイクアウト)
下値5:148.166(2/1~2/9の38.2%押し、20日移動平均線)
148.000(大台)
147.924(2/8安値)
147.733(2/1~2/9の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
147.632(2/7安値、100日移動平均線)
147.435(20週移動平均線)
147.299(2/1~2/9の61.8%押し)
《11:35》
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