内海造、今期経常を一転3倍増益に上方修正、配当も60円増額

　内海造船 <7018> [東証Ｓ] が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.4倍の26.8億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の5億円→19億円(前期は6.3億円)に3.8倍上方修正し、一転して3.0倍増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の21.9億円の赤字→7.9億円の赤字(前年同期は4.2億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の40円→100円(前期は40円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は0.1億円の赤字(前年同期は4億円の黒字)に転落し、売上営業利益率は前年同期の5.4％→0.2％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　資材、機材価格の値上がりの状況は続いておりますが、全社を挙げて生産性の向上、コストダウンに取り組んだことに加え、円安の影響もあり、前回公表の通期連結（個別）業績予想を上回る見込みであることから、修正いたします。

　　当社は、配当の実施を経営の重要課題の一つとして考え、安定的な利益を確保することにより、内部留保との調和をはかりながら、業績に裏付けられた成果の配分を行うことを基本方針としております。　上記方針のもと、当期につきましては、前述のとおり業績予想が前回発表予想を上回る見込みであることから、１株当たり60円増配の期末配当金100円に修正いたします。（注）上記の業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。