極めてシンプルなチャート形状!
まさに激動の24年(令和6年)辰年のスタートとなりました。まずは、元旦に発生した能登半島地震において被害に遭われた方々および関係者に謹んでお見舞い申し上げます。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、 一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。合わせて、2日に発生した羽田空港での事故に遭われた方々へお見舞いを申し上げるとともに、何より被災地支援のために奮闘し亡くなられた海上保安庁職員の方々に対し、深く哀悼の意を表します。
—————————————————————————————-
【注目ポイント】「1.07700NZドル」を上抜け突破するか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「1.08350NZドル」付近までの上値切り上げ
【シナリオ②-1】同レート付近で上値抑制なら、「1.07000NZドル」付近までの下押し
【シナリオ②-2】「1.07000NZドル」割れなら、「1.06500NZドル」付近までの下落も視野
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.07000~1.08350NZドル」
昨年12月7日に直近安値となる「1.06478NZドル」を付けた後、「反発フロー」→「往って来い」の相場付きとなっている豪ドル/NZドル。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂する状態(上図青色点線丸印)になっていることから、現在の豪ドル/NZドル・日足チャートは上方硬直性を伴うレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”となっていることを合わせると、足もとの豪ドル/NZドルは相場の力を溜め込みつつ、方向性を模索する時間帯/局面と言えるでしょう。
今後の注目ポイントは・・・約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAをメドとする「1.07700NZドル」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜け突破するか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.07700NZドル」を終値ベースで上抜け突破した場合は、「基準線超え」→「もう一段の上値トライ」となりそうです。当該ケースでは、「SARの買いサインへの転換」や「200日MA(≒1.08000NZドル)超え」、また「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「1.08350NZドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上値切り上げとなりそうです。
[シナリオ②-1]
一方で、「1.07700NZドル」付近で上値を抑制された場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「下値切り下げ」となりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサイン継続」や「BB・-1σライン(≒1.07380NZドル)割れ」、また「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「1.07000NZドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなりそうです。
[シナリオ②-2]
さらに「1.07000NZドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下値追い」となる可能性も。当該ケースでは、「(BB・±2σラインの拡張である)エクスパンションへの変化」や「-DI>+DIのさらなる乖離拡大」なども伴いながら、昨年12月7日に付けた直近安値水準である「1.06500NZドル」(上図Ⓑ’紫色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。
上記シナリオ①および②(1、2)を概括すると、豪ドル/NZドルは上下往って来い主体のレンジワークが継続するとの想定の下、当面※は「1.07000~1.08350NZドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする展開になりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
他方、[シナリオ②-2]で記載した下値メドである「1.06500NZドル」に関しては、テクニカル理論上“今後あり得る水準”として捉えるのが妥当と考えます。
最新人気記事
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 06:55
-
今日 06:46