“下値の堅さ”が意識されるとは考えるが…!? - ドル円

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最新投稿日時:2023/12/11 11:44 - 「“下値の堅さ”が意識されるとは考えるが…!? - ドル円」(武市佳史)

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“下値の堅さ”が意識されるとは考えるが…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/12/11 11:44

◆ “円売り(戻し)”+“ドル買い(戻し)”… - “145円台”回復


やはり“巻き戻し”が先行…。

いわゆる「植田ショック」は緩み、緩やかに“円売り(戻し)”が進行しました。
一方で注目の「米雇用統計」は“強め(NFPは+19.9万人に増加/失業率は3.7%に改善)”となり、前哨戦で示された「米労働環境悪化」を再確認することはできませんでした。
このため「米早期利下げ観測」も後退する格好となり、“ドル買い(戻し)”も進行する中でドル円は“145円台(高値は145.202円)”を回復しています。

◆ ただ主要イベントを控えるとあっては…?


こうして“巻き戻し”が先行したわけですが、ただ今週は明日に「米CPI」、明後日には「FOMC」が予定されるスケジュール感になります。
さらに14日には「ECB理事会&英MPC」も予定されるスケジュール感を踏まえれば、ここから“巻き戻し”は微妙といわざるを得ないのが実状といえます。
なぜなら「来年の利下げ時期」へとすでにテーマは移った印象が強く、「短期金融市場の思惑」との“乖離具合”が焦点となっているからです。
いずれも“据え置き”が確実視されているものの、“乖離具合”に関しては実際に確認するまで何ともいい難い…?
そうなると“様子見”に陥りやすく、“一方向への動意”は手控えられると見るのが妥当なところ…?

「植田ショック」が緩んでいるだけに、基本的には“下値の堅さ”が意識されるとは考えます。
ただ“上値模索”に関しても、抑制されると見たいところです。
ただし“多少のブレ”が想定されるだけに、目先に関しては“上下ともに振れる可能性(乱高下)”を想定しておくべきと考えたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

147.496(12/6高値、100日移動平均線)
147.294(12/7高値)
147.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
146.750(11/13~12/7の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
146.632(11/22~12/7の61.8%戻し)
上値5:146.261(-1σ)
上値4:146.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値3:145.670(11/22~12/7の50%戻し)
上値2:145.533(11/13~12/7の38.2%戻し)
上値1:145.202(12/8高値)
前営業日終値:144.993(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値1:144.573(週足・一目均衡表基準線)
下値2:144.350(12/7~12/8の23.6%押し)
下値3:144.000(大台、-2σ)
下値4:143.857(12/8高値後の押し目、12/7~12/8の38.2%押し)
下値5:143.398(12/7~12/8の50%押し、大台)
143.257(ピボット1stサポート)
142.972(12/7~12/8の61.8%押し)
142.493(12/7安値後の2番底)
142.391(200日移動平均線)
142.493(12/8安値、12/7~12/8の76.4%押し)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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