それでもまだ“ポジション調整”の範囲内…!? - ドル円

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最新投稿日時:2023/12/01 11:10 - 「それでもまだ“ポジション調整”の範囲内…!? - ドル円」(武市佳史)

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それでもまだ“ポジション調整”の範囲内…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/12/01 11:10

◆ ようやく“巻き戻し” - “148円半ば”へ反発


ようやく昨日は“巻き戻し”が先行しました。

米PCEコア・デフレータは“事前予想通り”だったものの、“より弱い数値”を見込んでいた向きが米国債売り・ドル買いで反応したからです。
またその後のシカゴ購買部協会景気指数が“好内容(予想:45.4/結果:55.8)”となったことも、こうした動きを加速させた印象が否めないところです。
何よりデーリー・サンフランシスコ連銀総裁の『現時点で利下げは全く考えていない』との発言、さらにウィリアムズNY連銀総裁の『追加引き締めが必要になる場合もある』発言が、冒頭で記した“巻き戻し”を誘ったと見られます。
こうして米10年債利回りが“上昇(→4.36%)”に転じる中、ドル円は“148.518円”へと大きく反発しています。

もっとも「米早期の利下げ観測」は根強いものがあり、「2024年前半の利下げ確率」にしても“わずかに低下(90%超→70%超)”したに過ぎません。
このため“上値の重さ”はまだ引きずったままであり、本日に入ってからは再び“147円台”に値を落とす動きとなっています。

◆ ただイベント2つを控えているとあっては…?


こうなると本日は“148円ライン”を挟んで、次なる方向性を探る展開と見るのが妥当といえます。
「日米金利格差拡大」を背景にした“円売り”は根強いものがありますが、膨らみ過ぎていただけに、直近の下落にて“ポジション調整完了”とはいい難いところがあるからです。
一方で前記したように「米早期の利下げ観測」も根強いものがありますが、現時点の材料では“往き過ぎ(織り込み過ぎ)”の印象が否めません。
そうなると“13ヶ月連続の50割れ”が確実視される「ISM製造業景況指数」、そして「パウエルFRB議長発言」を控える本日は“様子見”になりやすい…?

◆ それでもテクニカルは大きく改善…!?


テクニカル的に見ると“100日移動平均線(同147.175円)”を回復し、“日足・一目均衡表の雲(同下限は147.611円)”にも再び潜り込んだ格好になります。
昨日の急反発の反動にて目先は“これら2つ”を再び窺う展開を想定せざるを得ませんが、再び割り込むためには前記2つのイベントの後押しが必要と見たいところです。
つまり“上値の重さ”は意識しつつも、“下値の堅さ”が際立つ展開を想定しながら…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

149.984(11/20高値、大台)
149.904(11/13~11/29の61.8%戻し)
149.747(11/22-24高値)
149.668(11/27高値、20日/50日移動平均線)
149.536(ピボット2ndレジスタンス)
149.436(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値5:149.285(11/13~11/29の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
上値4:149.000(大台)
上値3:148.825(11/28高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:148.666(11/13~11/29の38.2%戻し)
上値1:148.518(11/30高値)
前営業日終値:148.189(日足・一目均衡表転換線、-1σ)
下値1:148.000(大台)
下値2:147.810(11/29~11/30の38.2%押し)
下値3:147.611(日足・一目均衡表先行スパン下限、11/29~11/30の50%押し)
下値4:147.372(11/29~11/30の61.8%押し、20週移動平均線)
下値5:147.175(100日移動平均線、ピボット1stサポート)
147.000(大台)
146.826(11/30安値、-2σ)
146.664(11/29安値)
146.441(9/12安値)
146.152(ピボット2ndサポート)
146.000(大台)
145.895(9/11安値)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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