水素に会社確変の勝機あり。
半導体生産には純度の高い超純水が大量に必要だ。水不足は半導体製造にも影響を及ぼすため高い技術力を持つ日本企業は世界にアドバンテージとなり、日本国内の水ビジネスにかつてない追い風が吹いている。
1919年創業のポンプ専業メーカーである同社の需要は年々増加し、事実2020年度に初の売上高500億円を突破し、以降3年連続の過去最高を更新している。25mプールの水を5秒で空にできるほどの威力を持つポンプを製造できるのは世界でも数えるほどしかなく、世界100ヶ国以上にポンプを納入し上下水道施設や発電所などで使われている。
また、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)が実施する「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/大規模水素サプライチェーンの構築に係る技術開発」に対して同社の「大流量・高圧・高効率な液化水素昇圧ポンプの開発」が採択されたことで脱炭素分野でも注目されている。
米国バイデン政権も米国内7カ所の水素ハブへ連邦政府から70億ドル(約1046億円)の補助金を拠出すると発表しており、今後世界的にも二酸化炭素を排出しない水素燃料の生産と利用を拡大するため水素に力を入れていくことになれば同社への需要はますます高まるだろう。
液体水素用のポンプで世界シェアトップを目指す考えを示している同社が今後、液体水素の「トリシマ」として名を轟かすことになる日も近いかもしれない。
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
6363
|
2,426.0
(15:30)
|
-28.0
(-1.14%)
|
著者のおすすめ
関連銘柄の最新ニュース
-
11/14 15:30
-
11/14 15:30
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 20:52