*12:14JST パシフィックネット---1Qは2ケタ増益、ITサブスクリプション事業が順調に拡大、収益性も向上
パシフィックネット<3021>は16日、2024年5月期第1四半期(23年6月-8月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.1%減の15.37億円、営業利益は同63.7%増の1.04億円、経常利益は同53.3%増の0.97億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同61.9%増の0.61億円となった。
ITサブスクリプション事業(IT機器サブスクリプション、ITサービス)の売上高は前年同期比2.8%増の11.36億円、セグメント利益は同15.8%増の1.56億円となった。前年同期には資産売却による一時的な売上高の増加があったことから、事業全体の売上については前期比で微増に留まったが、企業のIT部門の負担軽減につながる同社サービスのニーズは高く、サブスクリプションの売上高は順調に拡大した。また、サブスクリプション資産(勘定科目はレンタル資産)は、引き続き高い稼働率での運用を実現しており収益性は安定している。また、当第1四半期も投資(サブスクリプション資産、テクニカルセンター、IT人材の積極採用、DX等)を実行したことでコストは増加したが、収益性の向上によりカバーし、利益は順調に進展している。第2四半期以降についても、2025年10月のWindows10サポート終了に伴うPCの更新作業など、企業におけるシステム部門の業務負担はさらに増加すると考えられ、同社が提供するサブスクリプションのニーズが高まり、受注は好調に推移すると想定している。さらに、PC導入に伴うITサービス売上も第3四半期以降拡大する見込みとしている。
ITAD事業(使用済みPC等のデータ消去・適正処理サービス)の売上高は同19.7%減の3.69億円、セグメント利益は同9.1%減の0.89億円となった。外部環境の影響を受けやすい事業構造からの転換を図るため、サービス強化を進めている。データ消去・引取回収などのサービス収益は、サービス範囲拡大等の効果もあり好調に推移し、リユース販売においても高スペック品である同社サブスクリプション終了品は優良品として販売好調となった。しかし、国内の新規PC出荷台数の低迷により法人・官公庁からの使用済みPCの排出は本格回復には至らず、さらに、コロナ禍で入れ替えが延期・長期利用された古い年式のPC入荷が増加し大部分を占めたことからリユース販売の平均単価が下落した。その結果、前年同期比で減収減益となった。国内の新規PC導入及び使用済み機器の排出は回復の兆しを見せているが、入荷台数の本格的な回復は第3四半期以降と予想している。施策面では、事業構造の転換と2024年以降の成長機会のキャッチアップのためサービス強化をさらに進めていくとしている。情報システム部門において、通常業務の負荷軽減となるLCMの外部委託ニーズは高く、当社が提供する排出管理サービスは複数の大企業から受注があり商談も増加中で、ITサブスクリプションやLCMサービス全般への取引拡大も見込める状況にある。
コミュニケーション・デバイス事業(イヤホンガイド(R)の製造販売、レンタル、保守メンテナンス)の売上高は同19.8%増の0.42億円、セグメント利益は121千円(前年同期は0.08億円の損失)となった。新型コロナウイルスの分類が「5類」へ移行し、国内旅行や訪日旅行の回復が鮮明になった。当第1四半期には個人旅行が先行して回復する状況となったが、同社第2四半期に当たる今秋の旅行シーズンから団体旅行でのイヤホンガイドの本格的な需要が予想され商談が増加、大口販売も予定している。このような状況下、サービス供給力の強化を図るためメンテナンス工場の生産ラインを拡充し、今後の業績拡大に向けた準備も進めている。
2024年5月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.9%増の71.00億円、営業利益が同22.7%増の6.50億円、経常利益が同19.7%増の6.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.5%増の3.95億円とする期初計画を据え置いている。
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ITサブスクリプション事業(IT機器サブスクリプション、ITサービス)の売上高は前年同期比2.8%増の11.36億円、セグメント利益は同15.8%増の1.56億円となった。前年同期には資産売却による一時的な売上高の増加があったことから、事業全体の売上については前期比で微増に留まったが、企業のIT部門の負担軽減につながる同社サービスのニーズは高く、サブスクリプションの売上高は順調に拡大した。また、サブスクリプション資産(勘定科目はレンタル資産)は、引き続き高い稼働率での運用を実現しており収益性は安定している。また、当第1四半期も投資(サブスクリプション資産、テクニカルセンター、IT人材の積極採用、DX等)を実行したことでコストは増加したが、収益性の向上によりカバーし、利益は順調に進展している。第2四半期以降についても、2025年10月のWindows10サポート終了に伴うPCの更新作業など、企業におけるシステム部門の業務負担はさらに増加すると考えられ、同社が提供するサブスクリプションのニーズが高まり、受注は好調に推移すると想定している。さらに、PC導入に伴うITサービス売上も第3四半期以降拡大する見込みとしている。
ITAD事業(使用済みPC等のデータ消去・適正処理サービス)の売上高は同19.7%減の3.69億円、セグメント利益は同9.1%減の0.89億円となった。外部環境の影響を受けやすい事業構造からの転換を図るため、サービス強化を進めている。データ消去・引取回収などのサービス収益は、サービス範囲拡大等の効果もあり好調に推移し、リユース販売においても高スペック品である同社サブスクリプション終了品は優良品として販売好調となった。しかし、国内の新規PC出荷台数の低迷により法人・官公庁からの使用済みPCの排出は本格回復には至らず、さらに、コロナ禍で入れ替えが延期・長期利用された古い年式のPC入荷が増加し大部分を占めたことからリユース販売の平均単価が下落した。その結果、前年同期比で減収減益となった。国内の新規PC導入及び使用済み機器の排出は回復の兆しを見せているが、入荷台数の本格的な回復は第3四半期以降と予想している。施策面では、事業構造の転換と2024年以降の成長機会のキャッチアップのためサービス強化をさらに進めていくとしている。情報システム部門において、通常業務の負荷軽減となるLCMの外部委託ニーズは高く、当社が提供する排出管理サービスは複数の大企業から受注があり商談も増加中で、ITサブスクリプションやLCMサービス全般への取引拡大も見込める状況にある。
コミュニケーション・デバイス事業(イヤホンガイド(R)の製造販売、レンタル、保守メンテナンス)の売上高は同19.8%増の0.42億円、セグメント利益は121千円(前年同期は0.08億円の損失)となった。新型コロナウイルスの分類が「5類」へ移行し、国内旅行や訪日旅行の回復が鮮明になった。当第1四半期には個人旅行が先行して回復する状況となったが、同社第2四半期に当たる今秋の旅行シーズンから団体旅行でのイヤホンガイドの本格的な需要が予想され商談が増加、大口販売も予定している。このような状況下、サービス供給力の強化を図るためメンテナンス工場の生産ラインを拡充し、今後の業績拡大に向けた準備も進めている。
2024年5月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.9%増の71.00億円、営業利益が同22.7%増の6.50億円、経常利益が同19.7%増の6.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.5%増の3.95億円とする期初計画を据え置いている。
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