プラッツ、今期経常を赤字縮小に上方修正、配当も無配→8円実施へ

　プラッツ <7813> [東証Ｇ] が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。23年6月期第3四半期累計(22年7月-23年3月)の連結経常損益は1億3100万円の赤字(前年同期は3億2600万円の黒字)に転落した。
　しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の2億4000万円の赤字→1億5000万円の赤字(前期は3億9400万円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1600万円の赤字→7400万円の黒字(前年同期は1億4400万円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

　業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当は8円(前期は16円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比22.4％増の9300万円に伸び、売上営業利益率は前年同期の0.7％→2.5％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高につきましては、福祉用具流通市場において新製品の販売が計画未達が見込まれることなどを受け、売上高の予想を下方修正しております。営業利益につきましては、コスト削減活動により、販売費および一般管理費が減少したことなどを受け、前回業績予想と比較して営業利益額の増加が見込まれるため上方修正いたします。経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、デリバティブ評価損などを計上するものの、上述の営業利益の上方修正により、前回業績予想と比較して経常利益額及び親会社株主に帰属する当期純利益の増加が見込まれるため上方修正いたします。今後の見通しにつきましては、現時点の事業環境が継続することを仮定としたもので、様々な要因により変動する可能性があります。

　前述の通期業績予想の修正に伴い、期末配当については無配から8円へ上方修正しております。なお、当社の配当の基本方針は配当性向30％を目標値としております。