細火工、前期経常を12％上方修正、配当も3円増額

　細谷火工 <4274> [東証Ｓ] が4月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億6400万円→1億8300万円(前の期は1億8700万円)に11.6％上方修正し、減益率が12.3％減→2.1％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の9500万円→1億1400万円(前年同期は1億2000万円)に20.0％増額し、減益率が20.8％減→5.0％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の7円→10円(前の期は8円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　主力の火工品事業では、原材料やエネルギー価格の上昇を一部製品の販売価格に転嫁いたしました。また、同事業に関わる市場に回復の兆しがあり、火工品及び化成品共に評価試験や燃焼処分の受託業務が増加いたしました。賃貸事業においても、単年度の契約が増加したことで当初予想を上回る売上高となりました。

　当社は、より良い製品をユーザーに提供し、顧客の満足を得て利益確保を目指すことで、株主の皆様へ安定的な配当を実施していくことを基本方針としております。当期は、現社長が就任して10年が経過いたしました。その間様々な改革を行った結果、工場の効率化が進み収益性の向上に繋がりました。また、厳しい経営環境が継続する中で、今期は特に民間部門において収益性の高い受注が増加したことで予想以上の利益を確保いたしました。これらを勘案した結果、今期は期末配当予想を3円増額し1株当たり10円に修正いたします。（注）上記の予想につきましては、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成されたものであり、実際の業績及び配当は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。