機関投資家にとって一番重要な日とは・・・?
毎年この日が来ると思い出します。
「おい西村!今日株売るなよ」
実はコレ、私がファンドマネージャーだったころ、当時の上司に言われたひとことです。
そう、明日は3月31日。
期末です。
機関投資家は4月1日から翌年3月31日までの1年間でのパフォーマンスで評価されます。
もちろん四半期ごとでの評価もありますが、一番重要なのはこの1年でのパフォーマンスです。
その期末に保有株を売るという行為自体で株価が下がるのを避けるために、暗黙的な意味合いで「3月31日は不必要に株を売らない」という掟がありました。
さすがにもう20年近くの話ですので今はそのようなことはないと思いますが、なんとなく期末に株を売ってはいけないという意識は機関投資家のなかに残っているのかもしれません。
逆に4月に入ると新年度ということもあり、機関投資家は積極的にポートフォリオを入れ替えます。場合によっては株式への割合を増やし、積極的に買ってくる場合もあります。
そういった機関投資家の動きもあり、4月は1年でもっとも株価が上がりやすい月になっているのかもしれません。ただ、今年はもしかすると機関投資家がポートフォリオに占める日本株の割合を減らすため、日本株を売ってくるかもしれません。そうなるとしばらくは株価が上がりにくい状況が続く可能性があります。
もしも本当にそのような動きになった場合、4月第一週の株価の動きに現れてきます。
4月の株価の先行きを考えるにあたってもここから1週間の株価の動向は見ておく必要があるでしょう。ぜひ注目しておいてくださいね。
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