富士ＰＳ、今期経常を80％下方修正、配当も1円減額

　富士ピー・エス <1848> [東証Ｓ] が3月24日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の7.4億円→1.4億円(前期は11.1億円)に80.4％下方修正し、減益率が33.4％減→86.9％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の5.1億円の黒字→0.8億円の赤字(前年同期は3.3億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→9円(前期は9円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．個別業績予想の修正　個別業績予想につきましては、手持工事高は500億円を超える過去最高レベルを確保しているものの、一部の大型工事において、契約の時期や契約後の着工ならびに仕様変更による設計変更協議に2022年11月11日発表の「2023年３月期業績予想の修正に関するお知らせ」の際に想定していた以上の時間を要していることなどの要因により、期末の工事進行割合が見通しを下回ることとなったため売上高が16億45百万円減少する見込みとなりました。　損益につきましては、売上高の減少に加え、海外の政情不安に起因する原油価格や原材料価格の高騰、金融資本市場の変動、急激な円安を背景とした物価上昇による影響など様々な要因による影響が、2022年11月11日発表の「2023年３月期業績予想の修正に関するお知らせ」の際に想定していた以上に悪化・継続したことにより、主に民間工事における採算性が悪化し、営業利益は前回予想から5億75百万円、経常利益は6億円、当期純利益は4億10百万円それぞれ減少する見込みとなりました。２．連結業績予想の修正　連結業績予想につきましては、主に個別業績予想の修正によるものであります。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つと位置付け、財務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の充実を図りながら、安定配当を実施することを基本方針としております。また、中期経営計画「VISION2030」において、株主還元策として配当性向20％超を目指すこととしており、基本方針と同様に重要な指標としております。　上記に基づき、2023年3月期における期末配当につきましては、今回修正の業績予想及び今後の経営環境を総合的に勘案し、誠に遺憾ではございますが前回発表予想の１株当たり10円から1円減配の9円とさせていただきます。※上記に記載した予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。