決算発表ピーク突入！今回の決算の特長【西村剛】

株式投資の仕込み場とは・・・？

まもなく決算発表のピークを迎えます。
決算は株価を大きく動かす要因で、決算の良し悪しで株価が決まるといっても過言ではありません。
そんな株価の先行きを示す決算ですが、今回の決算はある特長があります。
その特長とは・・・
●好業績でも上方修正を発表しない
ということです。
9日の場中に発表された7203トヨタ自動車が代表的な決算なのですが、第３四半期までは会社予想を上回る業績にもかかわらず、原材料高や不透明な為替動向などが影響し、残り３か月の状況が不透明ということで、通期予想を据え置きという決算になりました。決算発表後のトヨタ自動車の株価は決算発表直後は若干上がったもののその後は売られ前日比+0.18％にとどまりました。やはり好決算でも上方修正がないと今の相場ではなかなか買われづらい状況かもしれません。
今回のトヨタ自動車のような決算内容の企業はたくさんあるのですが、やはり総じて株価は弱含みといったところの印象です。
おそらくこういった企業は順調にいけば通期での予想を上回る着地となるでしょう。しかしながら来期の会社予想も保守的な数字となり、株価的にはネガティブに動く可能性が高そうです。そのタイミングが中長期的な仕込み場かもしれません。
まだまだ今週、来週と多くの企業が決算発表を行います。
決算の失望売りリスクを避けるためにも持ち株の決算発表日をチェックしておきましょう。それだけで大きな損失を回避できますよ。ぜひチェックしておいてくださいね。