【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

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最新投稿日時:2022/09/05 20:57 - 「【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

著者:鈴木 行生
投稿:2022/09/05 20:57

~薬局・クリニック・介護/福祉施設の三位一体で、完全課金型ビジネスを推進~

【ポイント】
・今2022年12月期2Qの業績は好調であった。マイナンバーカードや健康保険証によるオンライン資格確認システムの導入が、調剤システムの初期売上を牽引している。これを受けて、通期の会社計画も営業利益24億円(当初比+4億円)へ上方修正された。

・8月にMAPs for NURSING CARE(新しい介護/福祉システム)を発売した。LIFE(エビデンスに基づく長期的介護情報システム)に対応し、業務負担の効率化が図れる上、医療との情報連携も進むことになる。システムのOEM提供も期待できよう。

・年内に、薬局向けMAPsで、新バージョンを出す予定である。MAPs for PHARMACY DXは、薬局のDX〈デジタルトランスフォーメーション〉を3つの側面からサポートする。①医療機関・患者双方とのつながり、②業務の正確性・継続性との連動、③薬局経営本部のインテリジェント化である。こうしたサービスの広がりは画期的である。

・クラウド型の新共通情報システム基盤MAPsシリーズが揃ってきたので、企業イメージを訴求する広告宣伝を今下期から拡大する。この先行投資によって、EMシステムズの企業としての認知度を大幅にアップさせる方針である。

・今期から新中期3ヵ年計画をスタートさせた。フル課金型のビジネスモデルによって競争力は大幅に高まるので、調剤システムのシェアを33%から50%へ高める計画である。医科システムの電子カルテは、エムスリーとの競合がある中で、製品サービスの評価は当社の方が高い。専任の営業体制も敷いて、営業力を強化している。介護/福祉向けシステムも、業界7位まできている。医科、調剤、介護/福祉の三位一体経営を推進しつつ、新たな連携を求めて資本業務提携も活発化しよう。

・新中期計画では2024年12月期に経常利益40億円を目標とする。MAPsシリーズの効果で、3年目の業績はジャンプしてこよう。戦略の実行性は高いので、目標は十分達成できよう。ネットワーク化の進展と、月額課金のサブスク型ストック効果による3部門の収益力向上とともに、株式市場での評価は大幅に高まってこよう。

目次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 画期的な新システムMAPsシリーズの開発
3.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルが本格化
4.当面の業績 ターンアラウンドし、業績はステップアップ
5.企業評価 ストック効果の拡大局面

EMシステムズ <4820>
企業レーティング
株価
(2022年9月5日)
920円
時価総額 686億円
(74.51百万株)
PBR 3.43倍
ROE 11.0%
PER 31.0倍
配当利回り 1.2%
総資産 24787百万円
純資産 19088百万円
自己資本比率 76.6%
BPS 268.5円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2014.3 11369 1672 2284 1420 22.8 4.62
2015.3 11257 1232 1702 965 15.0 5.62
2016.3 13199 1861 2446 1621 23.4 5.87
2017.3 13676 2597 3163 2116 30.2 7.75
2018.3 13953 3063 3618 2369 33.4 9.25
2019.3 13133 2622 3248 1971 27.9 9.50
2020.3 14023 1583 2179 1393 19.7 10.0
2020.12 9660 1037 1469 1062 15.0 10.0
2021.12 14436 1870 2607 1829 25.7 11.0
2022.12(予) 16500 2500 3000 2100 29.7 11.0
2023.12(予) 17000 2600 3100 2140 30.2 11.0

(2022.6ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2016年4月1日、2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2020年12月期より決算期を変更、この期は9カ月決算。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/emsisutemuzu202209.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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