ウイングアーク Research Memo(5):2022年2月期は前期比8.5%増収・11.1%増益

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最新投稿日時:2022/08/03 15:45 - 「ウイングアーク Research Memo(5):2022年2月期は前期比8.5%増収・11.1%増益」(フィスコ)

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ウイングアーク Research Memo(5):2022年2月期は前期比8.5%増収・11.1%増益

配信元:フィスコ
投稿:2022/08/03 15:45
■業績動向

1. 2022年2月期の業績概要
ウイングアーク1st<4432>の2022年2月期の連結業績は、売上収益で前期比8.5%増の19,833百万円、営業利益で同86.7%増の5,986百万円、調整後EBITDAで同11.1%増の7,314百万円となり、会社計画(売上収益19,000百万円、営業利益5,880百万円)を上回った。帳票・文書管理ソリューションとデータエンパワーメントソリューションがともに堅調に推移したことが大きい。

帳票・文書管理ソリューションの売上収益は12,337百万円(前期比7.2%増)となった。企業の基幹業務に必須である請求書や納品書等の帳票類を設計・運用を行うソフトウェア及びサービスである「SVF」及び電子データの保管や紙文書の電子化を行う「SPA※」が主な構成要素となっている。「SVF」は、底堅い需要を背景にソフトウェアライセンス及び保守ともに堅調に推移した。一方、クラウドサービスは、業務システムのクラウド化がさらに進行している影響でクラウド帳票のニーズも増加しており、前期を4割程度上回る着地となった。この結果、「SVF」の売上収益は11,244百万円(同4.2%増)となった。「SPA」は、リモートワークの浸透に伴う企業のペーパーレス需要の増大及び改正電子帳簿保存法(電帳法)が2022年1月に施行され、電帳法関連の引き合いが活発になったことから、ソフトウェアライセンス及び保守、クラウドサービス全て好調に推移し、売上収益は940百万円(同53.1%増)と前期から大きく成長した。

データエンパワーメントソリューションの売上収益は7,495百万円(前期比10.7%増)となった。企業が保有するデータを統合・処理・分析・可視化することにより、業務の効率化や生産性の向上を実現するソフトウェア及びサービスである「Dr.Sum」「MotionBoard」が主な構成要素となっている。「Dr.Sum」は、中堅企業からの受注が増加しソフトウェアライセンスは前期から増加したものの、ソフトウェア保守は顧客側のシステム利用終了やサブスクリプションライセンスへの移行等があり、横ばいとなった。この結果、売上収益は2,694百万円(同4.7%増)となった。「MotionBoard」は、接続するシステムのクラウド化が進んでいるフロント側システムが多いため、クラウドサービスの需要が増加しており、この影響でソフトウェアライセンスは前期を若干下回る着地となった。ソフトウェア保守は、新規契約を着実に積み上げ、堅調に推移した。クラウドサービスは、大型案件の剥落の影響があったものの、新規契約の獲得やカスタマーサクセスを強化したため、売上収益は前期を上回ることができた。この結果、「MotionBoard」の売上収益は2,874百万円(同2.7%増)となった。

※「SPA」は2022年6月より「invoiceAgent」にブランドを統合しています。


同社グループは、IFRSにより規定された財務指標以外に、EBITDA、調整後EBITDAを開示している。通常の営業活動の結果を示していると考えられない非経常的な費用項目の影響を除外することで、投資家が同社グループの業績評価を行い、同社グループの企業価値についての純粋な成長を把握する上で有用な情報を提供することが目的である。

2022年2月期のEBITDAは、営業利益の増加により、7,260百万円(前期比63.4%増)と大きく増加した。調整後EBITDAは、前期に計上された本社縮小に伴うオフィス解約費用の調整額の発生がないものの営業利益の増加により、7,314百万円(同11.1%増)となった。なお、調整後EBITDAマージンは36.9%(前期は36.0%)と改善している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)


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