【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

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最新投稿日時:2022/01/26 16:16 - 「【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

著者:鈴木 行生
投稿:2022/01/26 16:16

~ワッツブランドの本格展開に続き、次なる事業再構築へ~

【ポイント】
・プライム市場の条件を満たすべく、2024年8月期までの中期3ヵ年計画で営業利益21億円の達成を目指す。流通株式時価総額で100億円以上をクリアする必要がある。流通株式比率が60.2%なので、時価総額全体では170億円以上を維持したい。

・ワッツは、音通から100円ショップ事業約140店(音通エフ・リテール)を買収した。昨年10月から連結に入っている。年商80億円、のれんの償却を入れても、2年後には営業利益でプラスに持っていけよう。かつて音通から北海道の100円ショップを譲受して再生させた経験もあり、収益力の向上は十分期待できよう。

・今期の会社計画は、売上は出店拡大と買収効果で伸びるものの、営業利益は前期比-40%を見込んでいる。コロナの特需一巡、出店競争の激化、のれんやシステム投資の償却増、230店の新規出店のコストなどが負担となる。

・ワッツブランドの展開、高額商品の投入に続いて、次の100円ショップの新しいフォーマット創りに入っている。委託販売の出店ペースは上がっているが、商品の品揃えという点でさらに工夫をして、1店当たりの売り上げを高めていく方針である。

・コロナショックのマイナス面が、海外事業とファッション雑貨事業に出ており、ここの克服が課題である。海外は状況が落ち着いてくれば、卸売りを中心に事業を回復させることができよう。国内では、ブォーナ・ビィータは引き続き黒字化を目指して見直しを進めている。100円ショップとの連携が始まっており、その効果を見極めようとしている。

・今後の経営方針は、1)委託販売を一段と強化していく、2)ファッション雑貨事業の見直しを引き続き進める、3)海外は卸売を中心に継続を図る、という展開になろう。三位一体で、当社の強みを強化するという戦略である。

・主力の100円ショップ業界は競争が激化しており、同質化すると下位は不利になる。小回りのきく店舗展開で優位性を発揮しつつ、プライム市場の条件クリアも含めて、次の構造改革に手を打っていく。2年後には増益に転換しよう。その水準に注目したい。

目次
1.特色 規模では業界4位ながら、小回りがきく存在
2.強み 迅速な出退店と独自の店舗オペレーションで収益を確保
3.中期経営方針 ワッツブランドをベースに高付加価値化を推進、M&Aも実行
4.当面の業績 ポストコロナに向け、再び先行投資
5.企業評価 収益源の多様化に挑戦中

ワッツ <2735>
企業レーティング
株価
(2022年1月26日)
681円
時価総額 95億円
(13.958百万株)
PBR 0.82倍
ROE 4.5%
PER 18.3倍
配当利回り 2.2%
総資本 25353百万円
純資産 11070百万円
自己資本比率 43.7%
BPS 826.2円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.8 41725 2074 2075 1123 88.6 17.0
2014.8 43573 1784 1799 948 70.0 17.0
2015.8 44462 1257 1263 700 51.7 17.0
2016.8 46176 1205 1193 718 53.0 15.0
2017.8 47494 1209 1272 839 62.0 15.0
2018.8 49480 1000 1037 633 46.8 15.0
2019.8 51399 716 656 70 5.3 10.0
2020.8 52795 1768 1731 774 57.8 15.0
2021.8 50702 1669 1586 965 72.1 22.0
2022.8(予) 60000 1000 900 500 37.3 15.0
2023.8(予) 64000 1400 1300 750 56.0 17.0

(2021.11ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2013年3月1日で1:2の株式分割。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2013.8期、2014.8期の配当は、東証2部、1部への変更記念配2円、2015.8期の配当は創業20周年の記念配2円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/waltutu202201.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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