エヌ・シー・エヌ Research Memo(2):独自の木造建築用システム「SE構法」をネットワーク展開

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最新投稿日時:2022/01/05 16:22 - 「エヌ・シー・エヌ Research Memo(2):独自の木造建築用システム「SE構法」をネットワーク展開」(フィスコ)

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エヌ・シー・エヌ Research Memo(2):独自の木造建築用システム「SE構法」をネットワーク展開

配信元:フィスコ
投稿:2022/01/05 16:22
■会社概要

エヌ・シー・エヌ<7057>は、木造建築の耐震性を確保するための高度な構造計算を事業化するとともに、構造計算された耐震性の高い木造建築を実現するため、鉄骨造やRC造において主流だったラーメン構法を木造住宅に取り入れ、同社独自の建築システムである「SE構法」を、工務店を中心としたSE構法登録施工店ネットワークを通じて提供する。同社グループは、同社を中心に、(株)木構造デザイン、(株)MAKE HOUSEによるテクノロジー分野、SE住宅ローンサービス(株)によるアセット分野、そして、(株)MUJI HOUSE、YADOKARI(株)、(株)一宮リアライズによるライフスタイル分野を融合した企業グループである。

ライフスタイル分野においては、世界中の新たな暮らしの調査研究・メディア運営、小屋・可動産活用による遊休地や暫定地の企画・開発、まちづくり支援を手がけるYADOKARIと、2019年12月に資本業務提携を締結した。一宮リアライズは、地域再生を図るために千葉県長生郡一宮町と同社など民間企業の出資により、まちづくり会社として2016年8月に設立された。

同社は日本に安心・安全な木構造を普及させ、資産価値のある住宅を提供する仕組みをつくることを目的として1996年に設立した。社長の田鎖郁夫(たくさりいくお)氏は、日商岩井(株)(現双日<2768>)の出身で、商社マンとして活躍していた1995年に阪神・淡路大震災が発生し、壊滅的となった木造住宅を目の当たりにした。そこで知ったことは、住宅のほとんどを占める木造住宅においては、構造計算をしていないという事実だった。「木造だから弱い」のではなく、そもそも構造設計がされていなかったのである。

1996年にセブン工業<7896>と日商岩井による合弁で株式会社エヌ・シー・エヌを設立した。当時、長野オリンピック記念アリーナを手掛けていた構造家・播繁(ばんしげる)氏に協力を求め、大型建造物のノウハウを一般的な住宅に生かす「SE構法」を開発、木造技術のイノベーションを図った。圧倒的な強度を持つ独自の木造建築用システムは、現在に至るまで同社の強みである。SE構法は、20年来の施工・建築経験の蓄積により、他社には追随できない知的財産となっており、1997年から展開する「SE構法」の出荷棟数は2021年3月末現在、累計25,000棟を突破した。規格住宅のOEM供給を依頼する大手ハウスメーカーも多い。なお、「New Constructor’s Network=新しい建設会社のネットワーク」が同社の社名の由来だが、木造住宅を巡る既存の課題や不具合(構造計算をしない常識、資産価値が急速に減ってしまうといった常識)に対して、同社が中核となる形で工務店、ビルダー、ハウスメーカー等と共に立ち向かっていくことを指している。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

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配信元: フィスコ

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