少なくとも「詳細判明」までは…!? - ドル円

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2021/11/29 11:15 - 「少なくとも「詳細判明」までは…!? - ドル円」(武市佳史)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

少なくとも「詳細判明」までは…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2021/11/29 11:15

◆ “リスク回避姿勢”炸裂 - 113円台へ急落 


「新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)」への警戒感から、先週末は“リスク回避姿勢”が台頭しました。
特に「テーパリングが最も遅いのは日本」との思惑を背景にして“円売り”が積み上がっていただけに、“リスク回避→円買い”のみならず、“円売りの巻き戻し”といった面も否めないところです。

一方で「米10年債利回り低下(1.69%→1.47%)」も目立っており、“金利志向→ドル売り”も加わっています。
こうして“円買い+ドル売り”のダブルパンチとなったドル円は、東京タイムより断続的に下を落とし、そしてNYタイム中盤には“113.054円”へと急落しています。

もっとも「流動性が回帰し切れず」の中で迎えた週末ということもあり、“ポジション調整”にも敏感に反応しました。
NYタイム中盤以降は“巻き戻し(急落の買い戻し)”が先行しており、幾分下げ幅を削って先週末の取引を終えています。

◆ まだ“下げ止まった”とはいいがたいが…?


こうして“急落”は一服したものの、“下げ止まった”とはまだいいがたいのが実状といえます。
なぜなら「変異株(オミクロン株)の続報待ち」の様相となっており、内容次第では“またぞろ揺れ動く”といった展開が十分に想定されるからです。

「高い感染力&ワクチンが効きにくい」という特徴を持っているとされる点を考えれば、“もう一段のリスク回避→円買い”への懸念は拭えないのは事実です。
一方でデルタ株への経験もあり、「早めの水際対策」に各国が動いているのも事実です。
そうなると“(リスク回避は)長続きしない”との見方につながりやすく、少なくともその“その可能性有”との認識が下値を支える可能性は十分に考えられるところです。

「どちらの見方が正しいか?」は“不明”であり、現時点での判断は“早計”とも考えますが、詳細が判明するまでは“下げ渋り”、場合によっては“幾分買い戻し”が先行する展開は、少なくとも想定しておきたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:114.576(11/24~11/26の61.8%戻し)
上値4:114.286(11/24~11/26の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値3:114.121(日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線)
上値2:113.995(11/24~11/26の38.2%戻し、大台)
上値1:113.635(11/24~11/26の23.6%戻し)
前営業日終値:113.464(-1σ)
下値1:113.176(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:113.054(11/26安値、9/15~11/24の38.2%押し水準、大台)
下値3:112.931(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値4:112.725(11/9-10安値、-2σ)
下値5:112.560(ピボット1stサポート)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ