■今後の見通し
1. 2021年12月期の業績見通し
Nexus Bank<4764>の2021年12月期の連結業績は、営業収益で前期比416.2%増の20,000百万円、営業利益で同699.3%増の3,000百万円、経常利益で同736.1%増の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で2,000百万円(前期は82百万円の損失)とする期初計画を据え置いている。
通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は営業収益で27.0%と計画を若干上回るペースとなっている。また、営業利益に関しては50.3%と好進捗となっており、第1四半期に海外Fintech事業において貸倒引当金戻入益551百万円を計上したこと並びに為替レートが前提レート(0.0907円/KRW)に対して0.0952円/KWRと円安で推移したことによる収益押し上げ効果があったことによる。なお、貸倒引当金戻入益551百万円を第1四半期並びに通期計画から控除したベースで進捗率を計算すると39.0%となっており、円安の効果を差し引いても高い進捗率となっている。期初計画ではコロナ禍で韓国内における市場環境がどのように影響するのか不透明であったことから、海外Fintech事業の収益を保守的に業績に織り込んでいたことが要因と考えられる。一方、国内Fintech事業についても今後、デポジット型クレジットカード事業の拡大に向けたプロモーションコストなどを積極的に投下していく予定になっているほか、管理体制強化のための人員増なども見込まれている。このため、第2四半期以降は投資費用や人件費などが増加する可能性もあるが、一方で、為替レートが6月1日時点で0.0988円/KRWとさらに円安が進行していることから、通期業績は会社計画を上回る可能性が高まっていると弊社では見ている。
なお、2021年12月期の1株当たり当期純利益予想が14.29円となっているが、これはA種優先株式が普通株式に転換されることを考慮して算出された数値となっており、直近確認できる発行済み株式数(4月30日時点で47,496千株)を基に算出した1株当たり当期純利益は42.10円となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2021年12月期の業績見通し
Nexus Bank<4764>の2021年12月期の連結業績は、営業収益で前期比416.2%増の20,000百万円、営業利益で同699.3%増の3,000百万円、経常利益で同736.1%増の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で2,000百万円(前期は82百万円の損失)とする期初計画を据え置いている。
通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は営業収益で27.0%と計画を若干上回るペースとなっている。また、営業利益に関しては50.3%と好進捗となっており、第1四半期に海外Fintech事業において貸倒引当金戻入益551百万円を計上したこと並びに為替レートが前提レート(0.0907円/KRW)に対して0.0952円/KWRと円安で推移したことによる収益押し上げ効果があったことによる。なお、貸倒引当金戻入益551百万円を第1四半期並びに通期計画から控除したベースで進捗率を計算すると39.0%となっており、円安の効果を差し引いても高い進捗率となっている。期初計画ではコロナ禍で韓国内における市場環境がどのように影響するのか不透明であったことから、海外Fintech事業の収益を保守的に業績に織り込んでいたことが要因と考えられる。一方、国内Fintech事業についても今後、デポジット型クレジットカード事業の拡大に向けたプロモーションコストなどを積極的に投下していく予定になっているほか、管理体制強化のための人員増なども見込まれている。このため、第2四半期以降は投資費用や人件費などが増加する可能性もあるが、一方で、為替レートが6月1日時点で0.0988円/KRWとさらに円安が進行していることから、通期業績は会社計画を上回る可能性が高まっていると弊社では見ている。
なお、2021年12月期の1株当たり当期純利益予想が14.29円となっているが、これはA種優先株式が普通株式に転換されることを考慮して算出された数値となっており、直近確認できる発行済み株式数(4月30日時点で47,496千株)を基に算出した1株当たり当期純利益は42.10円となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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