グローセル Research Memo(9):「STREAL」は新たな収益源として順調に拡大

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最新投稿日時:2021/06/25 15:09 - 「グローセル Research Memo(9):「STREAL」は新たな収益源として順調に拡大」(フィスコ)

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グローセル Research Memo(9):「STREAL」は新たな収益源として順調に拡大

配信元:フィスコ
投稿:2021/06/25 15:09
■中長期成長戦略

4. 「STREAL」への取り組み
「STREAL」はグローセル<9995>が日立製作所から製造・販売権を取得した半導体ひずみセンサーの商品ブランドだ。「STREAL」は1)超小型、2)高精度、3)常時計測、という3つの特長を有している。

サイズは2.5mm角で、この中にセンサー素子、制御回路、アンプ回路、A/Dコンバーターが集積されている。現状、これと同様の精度を持つものは大型辞書や百科事典並みのサイズがあり、既存製品との差は歴然としている。性能的には、例えば1kmのレールが1mm伸縮するひずみ量を計測できる超高精度を実現しており、物理変化に応じたモジュール形状を使うことで、加重、圧力、トルク、張力、せん断力、低周波振動など幅広い物理的変化の計測が可能となっている。常時計測という特長は低消費電力という特性によって実現されている。常時計測はセンサーに期待される役割を考えれば極めて重要な要素だが、現実的には電源供給がネックとなるケースも多い。だが「STREAL」はその課題を克服している。

今後の拡大の重点施策として「ソリューションビジネスへの展開」と「幅広い社会ニーズへの応用」を掲げている。

(1) ビジネスロードマップ

(2) 事業計画:センサーメーカーとしての事業基盤構築

(3) 社会ニーズ
顧客160社を対象に課題の分析を実施。期待が高いことを確認した。

(4) 生産性向上:Solution for Cobot
「STREAL」トルクセンサーが協働ロボットの「高度な制御」を実現する。

(5) メンテナンスの「最適化」:Solution for Clean Energy & Rail

a) 風力発電ソリューション
風力発電のメンテナンスにおいて、従来方式では定期的な高所での検査・メンテナンスが必要であり、かなり危険な作業であった。「STREAL」を利用することで、遠隔にて構造物の状態を把握することが可能となる。このため、「損傷による故障の防止」「メンテナンス時期の最適化」「労働環境の改善」が可能となる。

b) レールソリューション
鉄道線路の保守・メンテナンスにも応用可能。定期的な夜間の検査・メンテナンスに代わって「STREAL」を利用することで、「事故防止」「夜間作業の削減による労働環境改善」に貢献できる。

(6) 熟練工の「技術継承」:Solution for Machine Tools & IoT
a) 生産性向上:工作機械・工具のデジタル化
「熟練工の技術継承」「工具交換時期の最適化」

b) 職人技術の継承:酒蔵用IoTソリューション
それまで杜氏の職人技に頼っていた清酒製造技術を柳井電機工業と同社のコラボでIoT化することに成功した。同社の強み(「STREAL」を中心としたシステム提案+電子技術と機械技術の融合)と柳井電機工業の強み(製造現場に駐在して顧客の課題を発見+工事などの現場エンジニアリング技術)が融合した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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配信元: フィスコ

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