【IRアナリストレポート】ピーシーデポコーポレーション(7618)

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最新投稿日時:2021/06/21 10:51 - 「【IRアナリストレポート】ピーシーデポコーポレーション(7618)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】ピーシーデポコーポレーション(7618)

著者:鈴木 行生
投稿:2021/06/21 10:51

~プレミアム会員を軸としたサブスク型ビジネスモデルへ一新~

【ポイント】
・5月に、独自のサブスクリプションモデルへ完全移行することを表明した。すでに10年かけて会員型ビジネスへシフトし、ここ数年はプレミアム会員中心の事業へシフトしてきた。いよいよNCS(ニューカスタマーサクセス会員)を軸としたモデルに転換する。

・広義のサブスク会員は45万人(ARPU3500円)であるが、このうちデジタル担当が付いているプレミアム会員(NCS)を、現在の9.7万人から1年後を目途に14万人へ拡大する。仕組みはできているので、今期は人材の増強と広告宣伝の拡大に大きく先行投資する。

・この投資負担で、今期は減益となるが、来期からはNCSの増加が軌道に乗ってこよう。既に売上の50%はサブスク型であるが、これを3~5年で80%まで高める計画である。前下期より攻めに転じており、採用を増やし、HISからの出向も400人受け入れる。宣伝・広告ではTVCMも使い、「デジタル担当」をアピールしている。独自の車両型店舗(Connected Mobile Store)もこの夏から登場しよう。

・プレミアムメンバーの会員数が増加に転じている。家庭のデジタルライフを計画的にサポートするというビジネスモデルが、効果を発揮しつつある。「情報社会における格差を解消する」というビジョンと、「全てにお宅にデジタル担当を」というミッションのもと、LTV(ライフ タイム バリュー)を追求していく。PCデポは在宅でのテレワーク、オンライン学習、遠隔コミュニケーションなど何でも相談にのってくれる。

・デジタルライフプランのコンサルを担うデジタル担当は3~5人のチーム(Works)が顧客(家庭)のデジタル担当になって、プレミアムメンバーである顧客の未来デジタルライフを一緒に創っていく。提案型コンサルによる需要創出効果が次第に顕在化してこよう。

・新しいビジネスモデルへの転換は先進的で画期的、世界でもユニークである。新規の加入も増えてくるので、収益性は以前より向上してこよう。今後5年でみると、NCSが大きく増加する中で、サブスク型の収益が着実に伸びてくるので、市場での評価も大きく上昇してこよう。

目 次
1.新ビジネスモデル 独自のサブスク型へフルモデルチェンジ
2.特色 インターネットデバイスのサービス専門店へ転換
3.強み サービス収入主力の収益構造へシフト
4.今後の展開 メンバー(会員)との結びつきを強化し、関係人口作りへ
5.当面の業績 NCS(ニューカスタマーサクセス)会員の獲得に向け先行投資
6.企業評価 NCSの新規加入増で、攻めの局面へ

ピーシーデポコーポレーション <7618>
企業レーティング
株価
(2021年6月18日)
429円
時価総額 226億円
(52.622百万株)
PBR 0.82倍
ROE 5.3%
PER 15.3倍
配当利回り 3.3%
総資産 37224百万円
純資産 26518百万円
自己資本比率 71.1%
BPS 524.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.3 51359 867 924 441 11.2 3.9
2014.3 53772 2256 2357 1536 38.0 4.7
2015.3 51261 3045 3162 1914 42.0 6.9
2016.3 51729 4086 4139 2693 56.9 9.6
2017.3 46417 3402 3467 2269 44.1 13.0
2018.3 43590 2981 3079 1958 38.6 13.0
2019.3 40447 2579 2685 1553 30.9 13.0
2020.3 39137 2941 3018 1718 34.2 13.0
2021.3 38312 2893 2935 1854 36.8 13.5
2022.3(予) 39100 2050 2100 1410 28.0 14.0
2023.3(予) 40500 2500 2550 1700 33.7 15.0

(2021.3ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2013年10月に1:100、2015年1月に1:1.5、2016年10月に1:1.2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当については修正ベース。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/pcdepo202106.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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