ドル円は仲値通過後にやや軟化、ポンドドルは小幅に上昇＝東京為替前場概況

　東京外為市場、ドル円は実質５・１０日（ゴトウビ）に伴う実需のドル買いは限定的と観測されているもようだが、仲値にかけては１０９．３０円前後で底堅く推移した。仲値通過後は前日安値に並ぶ１１０．１７円付近までじり安となり、ＮＺドル円などクロス円の一部もドル円につれ安した。日経平均株価の上値の重さが意識されていたところで、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザを空爆と伝えられ、リスク回避に傾いたようだ。

　ポンドドルは１．３９４４ドル付近まで小幅に上昇し、ポンド円も１５３円台半ばで底堅さをみせている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う英国のロックダウン（都市封鎖）に関し、現地メディアが予定よりも２週間早い７月５日に終了の公算と伝えていることが材料視されているもよう。

　豪ドル／ドルは０．７５５０ドル近辺、豪ドル円は８３．３０円近辺で小動き。豪州中央銀行（ＲＢＡ）の当局者が２０２４年まで利上げの条件が満たされる可能性は低いとの見解を示したと伝えられているが、おおむね前日の総裁発言に沿った内容にとどまっており、マーケットの反応は薄い。

　日経平均株価は３日ぶり反発。前引けでは前営業日比８９．６５円高の２万９１０７．９８円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１１０．１９円、ユーロドルは１ユーロ＝１．１９１４ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１３１．２８円、ポンド円は１ポンド＝１５３．５４円、豪ドル円は１豪ドル＝８３．１９円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７７．１５円、スイス円は１スイスフラン＝１２０．１０円、カナダ円は１カナダドル＝８９．１９円付近で推移している。

MINKABU PRESS