EG Research Memo(4):2021年9月期第2四半期は期初計画を上回る大幅な増収増益

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最新投稿日時:2021/06/16 15:04 - 「EG Research Memo(4):2021年9月期第2四半期は期初計画を上回る大幅な増収増益」(フィスコ)

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EG Research Memo(4):2021年9月期第2四半期は期初計画を上回る大幅な増収増益

配信元:フィスコ
投稿:2021/06/16 15:04
■業績動向

1. 2021年9月期第2四半期の業績
イー・ガーディアン<6050>の2021年9月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比27.3%増の4,760百万円、営業利益が同37.5%増の868百万円、経常利益が同40.3%増の907百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同31.9%増の569百万円と計画を上回り大幅な増収増益となった。

増収のドライバーとなったのは動画関連領域の成長である。ソーシャルサポート業務では、前期に引き続いて動画関連の監視業務が拡大し、前年同期比で64.5%増となった。アド・プロセス業務も、動画広告市場が拡大した影響で広告審査及び運用代行の業務受託が増加し、同20.1%増となった。サイバーセキュリティ業務においては、2020年10月に、ソフトウェア型WAFにおいて100万サイト以上の導入実績を持つジェイピー・セキュアを完全子会社化したことなどにより、同50.4%増となった。一方、ゲームサポート業務は同11.3%減となった。ゲーム市場において、コロナ禍の影響でリリースが減少したことやヒットタイトルが少なかったことが主な要因である。

利益面では、上半期の売上高営業利益率で18.2%(前年同期比1.3ポイント上昇)と高水準を達成。今期はセンターの開設がなかったことなどにより、売上原価率及び販管費率が低下し、収益性を押し上げた。


2021年9月期通期は売上高20%超、経常利益30%成長予想に上方修正
2. 2021年9月期通期の業績予想
2021年9月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比22.6%増の9,621百万円、営業利益が同29.7%増の1,737百万円、経常利益が同30.1%増の1,795百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.9%増の1,096百万円と、売上高・各利益ともに期初予想から大幅に上方修正された。期初予想と比較すると、売上高で759百万円増の修正、営業利益で211百万円増の修正となった。

同社の事業を取り巻く市場環境は全体として良好だ。ソーシャルサポート業務及びアド・プロセス業務においては動画市場の拡大が引き続き追い風となる。動画広告の市場規模予測では2021年に約31%の市場成長が予測されている。ゲーム業界は底打ち感があり、足元回復傾向にある。また海外のゲーム市場(特にアジア)及び海外ゲーム会社はポテンシャルが大きく、フィリピンの拠点を含め受注を拡大できる余地がある。サイバーセキュリティ分野では、ソフトウェア型WAFのNo.1企業であるジェイピー・セキュアが通年で業績貢献することに加え、国内初のコンテナ型WAF「GUARDIAX」を拡販するグレスアベイル、脆弱性診断のEGセキュアソリューションズが相乗効果を発揮する体制が整った。全体として、インターネットを不安やストレスなく使いたいというエンドニーズ、顧客企業の働き方改革によるBPOニーズは高まっており、総合ネットセキュリティ企業である同社の活躍の場が着実に増えていると推察される。

通期の売上高計画に対する第2四半期進捗率は49.5%(前期実績は47.7%、前々期実績は49.2%)と例年を上回る。営業利益に関しても、第2四半期進捗率が50.0%(前期は47.1%、前々期実績は49.3%)と例年を上回る。同社はこれまで拠点新設後に収益性を上げる傾向にあり、今期は稼働率が上昇し利益が出やすいと考えられる。また、“業務が積み上がる事業特性”を反映して、例年、下期業績が上期を上回る傾向にある。また、テレワークの普及に伴う通勤費・出張費の低下など新しい働き方による販管費の効率化も期待できる。以上のことから、弊社では、大きな波乱がなければ、売上高・各利益ともに上振れる可能性が高いと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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配信元: フィスコ

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