業績好転見込まれる電線大手、鬼門の決算プレイは次こそリベンジなるか
【事業内容】
住友電工に次ぐ電線大手であり、情報通信分野における光ファイバーケーブル製造で世界トップクラス。電力ネットワークの送電システムなどのエネルギー分野のほか、自動車の電装化に欠かせないワイヤハーネス、エレクトロニクス分野では化合物半導体の素材から放熱・冷却製品なども手がける。他には医療用ポリイミドチューブ、海底送水管や建設用断熱材なども。
【業績面】
業績面においては11/5に中間決算発表を行い、売上高は22.1%減収、営業利益は赤字計上となった。今期業績は14.7%減収、78.8%減益と大幅な落ち込みを想定しているが、下期は7.3%減収、34.9%減益にまで巻き返しを見込んでいる。とくに自動車産業の低迷から電装エレクトロニクス事業が打撃を受けたことに加え、機能製品もデータセンタ関連以外の領域で厳しいが、底入れから回復基調への転換が見込まれる。
【株価動向】
株価は3/17の安値1620円をつけた後、5/19に前期本決算が市場予想を上振れて着地したことが好感されて水準を大幅に切り上げ、200日移動平均線を回復。8月の1Q決算直後、そして11月の2Q決算直後は急落で下振れているが、その都度売り物をこなしながら出直りを見せている。まもなく2/4に3Q決算発表が予定されているが、再び調整を演じるのか、あるいは業績ボトム確認で反発するのか非常に見ものと言えるだろう。
関連銘柄
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