先週は、NYダウに3万ドル台のせで、日経平均も26644円で引ける
先週の予測では、前週の前半に26000円の大台を29年ぶりに回復し、その後は目標達成感もあって下落となり、後半には日経平均で約500円程度の下げがあったことで、先週の始めにもさらに500円ぐらい下げて25000円程度ならば買いチャンスと思っていました。
しかし、日本市場が連休の間に米国株がワクチン開発を好感して、NYダウが△327ドルの29591ドルとなり、シカゴの日経先物が△395円の25935円となっていたことで、日経平均は4日ぶりの急反発で638円の26165円となり、トピックスも年初来高値を更新しました。その後も週末の27日(金)まで4日続伸し、東京都のコロナ新規感染者数は過去最高を更新と伝わるものの、反応は限られ△107円の26644円で引けました。金余りで需給が全ての上昇となっています。
連休明けの11月24日(火)は、前日の米国株式がアストラゼネカのワクチン開発を好感し、前FRB議長のイエレン氏が次のバイデン政権の財務長官になることを好感し、NYダウは△327ドルの29591ドルと大幅反発したことで、日経平均は△374円の25901円で寄り付き、時間外の米株先物の上昇にも支えられ全面高となって△638円の26165円と1週間ぶりの年初来高値となりました。
25日(水)は、前日の米国市場は、ワクチンの早期実用化による景気回復期待や次期バイデン大統領への政権移行作業が正式にスタートしたことで、3指標そろって大幅上昇となり、NYダウは史上初の3万ドル台乗せとなりました。日経平均も△302円の26468円で寄り付き、一時△540円の26706円まで上昇しましたが、後場には「東京都が飲食店に午後10時までの時短要請を決定」のニュースを嫌気し、一時△92円の26258円まで下げ幅を縮小しました。しかし、終値は△131円の26296円と連日のバブル後高値更新で終りました。
26日(木)は、前日の米国市場は、新規失業保険申請件数が予想以上に悪化したことで、NYダウは3万ドルを割り込みましたが、ナスダックは3日続伸して、約3ヶ月ぶりの終値での史上最高値を更新しました。その後の日本市場は、日経平均は▲41円の26255円で寄り付くものの、時間外の米株先物高を受けて、すぐに切り返し後場には買い気が強まり、△240円の26537円と3日連続の年初来高値更新となりました。
27日(金)は、前日の米国市場は感謝祭で休場でしたので、日経平均も前場は利益確定売りが先行し、上下は100円程度のプラスマイナスの動きとなりました。後場になると一時△135円の26672円まで上昇し、終値は△107円の26644円でした。為替は時間外のNYダウ先物がさえず、ドルが売られて1ドル=103円台の円高・ドル安にもかかわらず、日経平均の上昇は違和感があります。需給からのみの上昇であり、買い遅れた人が買ってきているともいえます。違和感のある上昇は長続きするものではありませんので注意が必要です。
週末27日(金)の日本市場の引け後の米国市場は、NYダウは3万ドルを終値で回復できなかったものの、S&Pとナスダックは最高値更新となりました。感謝祭の翌日で午後1時までの時短取引でしたが、コロナワクチン実用化による景気回復への期待やブラックフライデーの好調さを受けて3指標はそろって上昇しました。シカゴの日経先物も△145円の26775円となっていまいた。
今週は、来週にメジャーSQを控えて27000円を目指す動きとなるのかどうか
先週は、日経平均の連続する最高値更新に続いて、トピックスも年初来高値を更新し、テクニカルな過熱感は出ているものの、好需給にサポートされて景気底打ちを視野に入れた物色が高まっています。テクニカルの過熱感をみると日経平均は11月に入り、すでに約10%(3700円超え)の大幅上昇となり、主要移動平均線とのプラス乖離率は25日移動平均線に対して7.5%、75日移動平均線に対して12.6%、200日移動平均線でも20.3%に達しています。来週はメジャーSQを控えており、コロナ感染拡大に米国株などによる市場心理次第では大きな調整となる可能性があります。もちろんそういう場面があれば、世界的な金融緩和でマネーが溢れている現状では回復は早いと思われます。
今週は、来週にメジャーSQを控えており、その前に一稼ぎしたいところでしょう。先週は、26500円台を上回る26644円で引けており、NYダウが堅調であれば27000円をにらんだ展開が想定されます。11月30日から12月7日にかけては約4兆円の規模とされる9月中間期の配当支払いがピークを迎えるので再投資も活発化するものと思われます。又、来週のメジャーSQに向けて積み上がってきている裁定売り残の反対売買で売り方の踏み上げがこれまでのように続けば上昇要因となります。
相場は、市場関係者の見方が一致した時、例えば現時点では27000円目標となれば、そうはならない場合もあります。有力なテクニカル分析手法のフィボナッチ・リトレースメントに照らすと、日経平均は1989年12月高値(3万8915円)から2009年3月安値(7054円)までの下げ幅の61.8%戻しにあたります。2万6745円が上値メドとして一部の人の間で注目されているそうです。実際、11月25日(水)のザラ場に2万6706円まで上昇して反落となっています。果たしてどうでしょう。ここで言いたいことは、投資というものはいくつもの見方があり、自分なりの判断をもたないで人の言うことを鵜呑みにするのは危険だということです。
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(指標)日経平均
先週の予測では、ワクチン開発進展の好材料とコロナ感染者の増加という悪材料とのせめぎあいで25500円を中心にもみあう展開を想定しました。
しかし、バイデン体制の正式スタートやワクチン開発の進展期待でNYダウは一時3万ドル台乗せとなり、日経平均も米株を好感して26000円台を回復すると一時26706円まで上昇し、連日のバブル崩壊後の高値更新となりました。
日経平均は、先週26000円台固めをした動きとなり、終値でも26644円と26500円台を上回って引けており、来週のメジャーSQの週は注意が必要でありますが、今週はNYダウが堅調であれば27000円をにらんだ展開が想定されます。11月30日から12月7日にかけては、約4兆円の規模とされる9月中間期の配当金支払いがピークを迎えるので再投資も活発化すると思われます。又、来週のメジャーSQに向けて積み上がってきている裁定売り残の反対売買が相場をサポートすることになります。
(指標)NYダウ
先週のNYダウは、11月26日(木)の感謝祭を控えていたものの、週始めからワクチン開発を好感し、11月23日(月)は△327ドルの29591ドル、翌日の24日(火)はワクチンの好材料の他に次期バイデン大統領への政権移行作業が正式にスタートしたことで、NYダウは史上初の3万ドル台に乗せました。25日(水)は▲173ドルと一服し、26日(木)は感謝祭で休日となるも、27日(金)はブラックフライデーの商戦が好調なため3指標そろって上昇し、NYダウは△37ドルの29910ドルで引けました。
今週は11月26日(木)の感謝祭から本格化する年末商戦が注目となります。コロナ感染再拡大や追加経済対策の遅れから消費関連指数の動きは冴えませんが、ワクチン開発期待が高まって年末商戦が好調となれば一段高が期待できるところです。
(指標)ドル/円
先週は、円売り優勢となりました。米政府機関がバイデン氏の政権移行作業のスタートを決めたことや、ワクチン開発の進展を好感して、ドル買い・円売りが強まりました。世界経済の早期正常化への期待が広がったことが、ドル買い・円売りの材料となりました。27日(金)は、ドルが104.21円まで買われ103.96円まで売られ104.09円で引けました。
今週もコロナウイルス急拡大を背景に、制限強化による景気減速への懸念は消えておらず、米株式が下落すれば安全資産である米国債への資金シフトが行われた場合は、リスクオフのドル買いが見込まれます。当面は感染がさらに拡大する可能性があると警戒されています。103~105円のレンジを想定。
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