NY株式市場(9日)ダウ平均先物は一時1800ドル高で3万ドルに迫る−トランプ大統領の動静に注目
9日のニューヨーク株式市場でダウ平均は節目の2万9000ドル台を回復して取引が始まりそうだ。
アメリカ大統領選挙で選挙人数の過半数を獲得した民主党のバイデン候補は、週末に勝利宣言を行ったあと、閣僚人事を含めた政権移行に着手する。一方でトランプ大統領は、敗北宣言を行わずに週明けから再び法廷闘争を進める方針だ。週明けのニューヨーク株式市場は、すでにバイデン政権の誕生を折り込みながらリスクオン相場が継続しまま寄り付きを迎えそうだ。
同じく取引開始前にアメリカ製薬大手ファイザーは、ドイツのバイオンテックと共同開発している新型コロナウイルス・ワクチンは、数万人が参加した治験で90%を超える確率で予防効果を確認したとの暫定結果を発表した。今月中にもFDAにワクチンの承認を申請するという。
時間外で取引されているダウ平均先物は、ファイザーがコロナワクチンの臨床試験で好結果が示されたことから、一時上昇幅が1800ドルを超えて3万ドルの節目に迫る場面が見られている。ダウ平均は、通常取引の寄り付きでリスクオンを追い風に2月12日に付けた過去最高値(日中ベース:2万9568ドル)を更新することも想定しておきたいタイミングだ。
ただ、アメリカ株指数先物が大きく買われると共に米国債が売られている。米10年債利回りは、0.9%台まで急上昇しており、金利動向に敏感なハイテクセクターはやや上値を追いにくい側面もある。このほか、法廷闘争で逆転勝利を探るトランプ大統領の動静を注視しておきたい。強気の姿勢を崩さないのか、急転直下で敗北宣言するのか。相場の先行きは、ほぼトランプ大統領の次の一手に掛かっている1日となる。
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