ブロックチェーンのマスアドプションのために必要な要素は何か【フィスコ・暗号資産コラム】

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最新投稿日時:2020/09/17 16:38 - 「ブロックチェーンのマスアドプションのために必要な要素は何か【フィスコ・暗号資産コラム】」(フィスコ)

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ブロックチェーンのマスアドプションのために必要な要素は何か【フィスコ・暗号資産コラム】

配信元:フィスコ
投稿:2020/09/17 16:38
以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年9月16日に執筆

最近日本の仮想通貨(暗号資産)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。
今回は、エンタープライズ向けパブリックブロックチェーンを開発するVeChainのCOOケビン・ファン氏にお話を聞く機会をいただきました。

1. タ「ケビンさん、こんにちは。今回は昨年の夏にリサーチインタビューでお話させていただいて以来ですね。さっそくですがVeChainにについてあまり詳しくない方のため、簡単にプロジェクト紹介をお願いします。」

ケ「タマラさん、お久しぶりです。今回もよろしくお願いします。VeChainプロジェクトは2015年に始まりました。エンタープライズフレンドリーでリーディングパブリックブロックチェーンプラットフォームであるVeChainThorブロックチェーンは、包括的なガバナンス構造、堅牢な経済モデル、高度なIoT統合を提供し、エンタープライズによるマスアドプションを促進します。 現在、VeChainは中国、東南アジア、ヨーロッパ、北米およびその他の地域で事業を展開しています。 戦略的パートナーであるPwCおよびDNV GLと共にウォルマート中国、バイエル中国、BMW、BYDオート、PICC、H&M、ENN、上海ガス、LVMH、ASIなど、さまざまな業界の多くの主要企業との協力関係を確立しています。」

2. タ「サニー・ルーCEOが2020年の世界人工知能会議(WAIC)でのキーノートスピーチで ”ブロックチェーンテクノロジーのマスアドプションがVeChainの目標である” と述べました。そのミッションに対し、具体的にどのように取り組んでいますか?」

ケ「我々の目標は、企業が実際にブロックチェーンを使用して経済の問題を解決できるようにすることでマスアドプションを達成することです。つまり企業に付加価値を与え、企業の効率を上げることを目指しています。この方法によってのみ、ブロックチェーンはクリプトコミュニティだけでなく、一般の人々の手に渡ることができると信じています。VeChainはテクノロジー企業ですが、我々が開発しているテクノロジーとプロダクトは果たして企業のニーズを満たしているのか、常に強いビジネス感覚で確かめるよう心掛けています。過去数年間で、DNV GL、PwCなどの広範な業界ノウハウをもたらす非常に強力なビジネスパートナーネットワークを構築してきました。 VeChainの技術的能力と相まって、VeChainの技術スタックの上に、あらゆる業界で多くのエンタープライズブロックチェーンソリューションを共同で構築しています。」

3. タ「VeChainの最も代表的なユースケースとその理由は何ですか?どの業界に焦点を当てていますか?」

ケ「私たちは食品の安全性と持続可能性に関わるユースケースに焦点を当てています。これらのユースケースは、事業にとっての事業価値を示しているからです。VeChainとパートナーであるDNV GLとPwCは、特に様々な規模の企業が使用する食品の安全性と持続可能性に焦点を当てたアプリケーションの開発に多くの努力を費やしてきました。アプリケーションの価値と言えるもの次のとおりです。
・消費者の信頼とブランド力の向上
・より良い品質管理とサプライヤー管理のためのサプライチェーンの透明性の向上
・プロダクトのサードパーティ検証サービス利用コストの削減(例えば、My Story)
・保険会社の協力によるプロダクト上でマイクロ保険を提供する能力
・企業の持続可能性やその他SDGsへの貢献について国連へ提出するための実証された記録」

4. タ「ブロックチェーンのマスアドプションを実現するために必要なものは?」

ケ「それを達成するための多くの構成要素があると考えています。 主に3つのレベルに分けられます。

ビジネス戦略。当社の広範なビジネスパートナーネットワーク(PwCやDNV GLなど)は、VeChainのブロックチェーンテクノロジーを活用して、パートナー向けにアプリケーションとサービスを設計および開発し、それらのグローバルな顧客にサービス提供を可能にしてくれます。

ツールとプロダクト。VeChainはエンタープライズ向けのデータBaaSプラットフォームVeChain ToolChainTMを提供する唯一のパブリックブロックチェーンです。企業がパブリックブロックチェーンを導入する際の障壁を取り除くのに役立つ標準化ツールやプロダクトパッケージを提供しています。

パブリックブロックチェーン。VeChainThorは、ユーザーが仮想通貨を保持することなくdAppにアクセスできる唯一のパブリックブロックチェーンです。企業が維持するPoAコンセンサスは、ビジネスアプリケーションに必要な優れたセキュリティとスケーラビリティを提供します。」

5. タ「世界で最もVechainコミュニティが大きい地域はどこですか? またVeChainコミュニティにはどのような属性の人たちがいますか。」

ケ「米国、EU、中国です。彼らはブロックチェーンのマスアドプションは企業による導入によって推進される必要があるというVeChainと同じビジョンを共有しているため、多くのクリプトコミュニティとは異なり、ほとんどのメンバーはエンタープライズ支援の専門家です。」

6. タ「日本市場をどのように見ていますか? また、コミュニティに何かメッセージがあれば、お願いします。」

ケ「日本は仮想通貨を正式に規制した最初の国の1つであり、VeChainのブロックチェーンアプリケーションを試してみたいという企業から多くの関心が届いています。 日本の成熟した規制により、VeChainのブロックチェーンとToolChainは、日本企業のデジタル化プロセスを加速し、ブロックチェーンと仮想通貨領域において新しい価値を生み出すのに役立つと確信しています。」

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配信元: フィスコ

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