【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)

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最新投稿日時:2020/08/31 10:52 - 「【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/08/31 10:52

~業界トップの食品原料を有する商社、環境ビジネスも主力事業へ~

【ポイント】
・新型コロナウイルスの影響が、1)マイナス面では、外出自粛などによって消費活動が低下し、飲料関係の原材料やアイスクリームの需要減に出ている。2)一方で、換気をよくする空調の大型シーリングファンの販売は急増している。マイナス面が大きいので、今2021年3月期の前半はやや低調な展開となろうが、下期に向けて回復傾向に入ろう。

・環境関連ビジネスが急速に立ち上がっている。物流倉庫などの大型施設で使われる大型シーリングファンがヒットし、利益に貢献している。3年前に米国マクロエア社の国内総代理店としてマーケティングに入ったが、展示会は好評で成約に弾みがついた。大型施設用のHVLS(大風量低速回転)ファンは、猛暑対策や省エネに加え、施設内の空気循環などコロナ対応にも寄与する。

・大型物流倉庫、食品工場、スポーツジム、商業施設などへ販売を広げている。圧倒的な換気力と制音性はライブハウス、劇場、博物館、病院の待合室、学校の体育館などにも、広がる可能性がある。潜在需要は大きいので、主力ビジネスとして大きく飛躍しよう。

・創業者である小口会長(CEO)の後継として、伊達社長(47歳)が2019年6月に就任し、経営のスピードアップを図っている。生え抜きの若手にマネジメントが託され、世代交代が進行しており、新しい展開が期待される。主要顧客向けの取引が拡大、新しい取引先も増えており、気候変動の影響を受けるものの、採算重視の営業で収益性が向上している。

・当社は食品原料を主力とする商社で、飲料用のビタミンC、缶コーヒーや製菓用の殺菌乳、飲料やデザート用のマンゴーピューレ・バナナピューレの取扱量で、民間企業として日本No.1である。大手商社と競合するのではなく、独自の専門性ときめ細かなサービスを特色とする提案型複合機能商社を実践している。

・新商材、人材投資、M&Aの具体化に力を入れている。今期の業績はコロナの影響を受けるが、来期は再びピーク利益を更新してこよう。目標である営業利益15億円に向けては、もう一段のレベルアップが求められるが、その路線作りに励んでいる。好業績と増配が期待できる安定好配当を反映して、株式市場での評価は一段と高まってこよう。

目 次
1.特色 食品原料を軸に複合機能商社を志向
2.強み ビタミンC、殺菌乳、マンゴーピューレで業界トップクラス
3.中期経営方針 海外拠点を活かし、市場創造に向けて機能を複合化
4.当面の業績 環境ビジネスの利益貢献が高まり、来期は再びピーク利益の更新へ
5.企業評価 引き続き安定した好配当利回りに注目

オーウイル <3143>
企業レーティング
株価
(2020年8月28日)
984円
時価総額 31億円
(3150千株)
PBR 1.04倍
ROE 12.4%
PER 8.4倍
配当利回り 4.5%
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 税引き利益 EPS 配当
2011.3 25381 279 278 181 57.6 30.0
2012.3 26431 439 443 158 50.3 30.0
2013.3 27443 373 393 225 71.6 30.0
2014.3 27084 279 322 165 52.7 30.0
2015.3 27677 246 257 121 38.7 30.0
2016.3 27802 254 271 163 51.8 30.0
2017.3 28121 326 331 202 64.3 30.0
2018.3 31033 439 461 300 95.3 33.0
2019.3 31375 595 593 411 130.7 40.0
2020.3 32685 674 724 472 150.1 45.0
2021.3(予) 30000 560 560 370 117.5 45.0
2022.3(予) 32000 700 700 460 146.0 45.0
総資産 10055百万円 純資産 2984百万円 自己資本比率 29.2% BPS 947.4円

(2020.6ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2008年7月に1:300の株式分割を実施。2008年3月期以前のEPS、配当は修正ベース。2011年3月期より連結ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/ouiru202008.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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