~プレミアム会員を軸としたサービス体制を一新、需要拡大局面へ~
【ポイント】
・プレミアムメンバーの会員数が増加に転じてきた。家庭のデジタルライフを計画的にサポートするというビジネスモデルが、効果を発揮しつつある。今期より、「情報社会における格差を解消する」というビジョンと、「全てにお宅にデジタル担当を」というミッションのもと、新しいステージを目指している。
・新型コロナウイルスへの対応が加わって、テレワークやオンライン学習のニーズが高まっており、PCやタブレットの販売が伸びている。PCデポは在宅でのテレワーク、オンライン学習、遠隔コミュニケーションなど何でも相談にのってくれる。
・新しい生活様式では、1)オンラインサービス活用のための買い替え相談やネット環境の整備、2)オンライン学習、遠隔コミュニケーションの使い方、3)新しいサービス利用の料金見直し、4)既存メンバーから新規メンバーへの拡大などが盛り上がっている。
・野島社長は、「社会貢献と稼ぐ力が成立する」ところに、ビジネスとしての持続性があると社員に語り、トップ自ら人材育成に全力投入している。昨年「デジタルライフプランナー」の商標を取得した。3~5人のチーム(社内呼称Works)が顧客(家庭)のデジタル担当になって、プレミアムメンバーである顧客の未来デジタルライフを一緒に創っていく。提案型コンサルによる需要創出効果が次第に顕在化してこよう。
・デジタルライフプランのコンサルを担うデジタル担当は、社員の働き方を大幅に変えている。フルサポートする「困ったを解決」というサービスは変わらないが、プレミアムメンバーとの結びつきを強化して、「未来デジタルライフの計画的提案」で、将来価値を創造していく。PCの役割も見直され、今後は継続的に市場開拓ができよう。
・新しいビジネスモデルへの転換は、先進的で画期的である。今後はプレミアムメンバーのリテンション(保持)も高まり、新規の加入も増えてくるので、収益性は以前より向上してこよう。今後5年で売上経常利益率10%、経常利益50億円は十分見込めるので、市場での評価も大きく上昇してこよう。
目 次
1.特色 インターネットデバイスのサービス専門店へ転換
2.強み サービス収入主力の収益構造へシフト
3.中期経営方針 ビジネスモデルの進化を図り、メンバー(会員)との結びつきを強化
4.人材育成 ユニークなマイクロガバナンスと関係人口作り
5.当面の業績 デジタル担当への切り替え効果はこれから本格化
6.企業評価 新規加入の増加で、攻めの局面へ
企業レーティング | A |
---|---|
株価 (2020年8月26日) |
703円 |
時価総額 | 370億円 (52.622百万株) |
PBR | 1.38倍 |
ROE | 9.5% |
PER | 14.4倍 |
配当利回り | 1.8% |
総資産 | 37876百万円 |
純資産 | 25682百万円 |
自己資本比率 | 67.6% |
BPS | 510.1円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2013.3 | 51359 | 867 | 924 | 441 | 11.2 | 3.9 |
2014.3 | 53772 | 2256 | 2357 | 1536 | 38.0 | 4.7 |
2015.3 | 51261 | 3045 | 3162 | 1914 | 42.0 | 6.9 |
2016.3 | 51729 | 4086 | 4139 | 2693 | 56.9 | 9.6 |
2017.3 | 46417 | 3402 | 3467 | 2269 | 44.1 | 13.0 |
2018.3 | 43590 | 2981 | 3079 | 1958 | 38.6 | 13.0 |
2019.3 | 40447 | 2579 | 2685 | 1553 | 30.9 | 13.0 |
2020.3 | 39137 | 2941 | 3018 | 1718 | 34.2 | 13.0 |
2021.3(予) | 40500 | 3600 | 3700 | 2450 | 48.7 | 13.0 |
2022.3(予) | 41000 | 3800 | 3900 | 2600 | 51.6 | 15.0 |
(2020.6ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2013年10月に1:100、2015年1月に1:1.5、2016年10月に1:1.2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当については修正ベース。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/pcdepo202008.pdf
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