NY株式市場(12日)モデルナが1億回分のワクチン供給を締結–株式分割を発表したテスラ株に注目
12日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い戻し先行で取引が始まりそうだ。
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐってトランプ大統領はモデルナと開発中のコロナワクチン1億回分の供給契約を締結したと発表。さらに追加で4億回分のワクチンを購入するオプション契約も結んだ。
一方でメキシコではジョンソン&ジョンソンや中国企業がそれぞれ開発中のコロナワクチンの後期段階の臨床試験を実施するという。前日に世界で初めてコロナワクチンを認可したロシアは向こう2週間以内にワクチン製造を開始すると伝わったことから、世界的なワクチン開発の進展と実用化への期待が相場の押し上げ要因となろう。
個別銘柄は、株式分割を発表したテスラ株に注目が集まりそう。テスラは21日時点の株主に対し1株を5株にする株式分割を実施すると発表。12日のニューヨーク株式市場では、いわゆるロビンフッター勢中心に人気の高いテスラの株式分割をきっかけに、IT・ハイテク株の買い戻す機運が高まってもおかしくないだろう。
ダウ平均は、前日に引け際の急失速を誘発したショート筋のアンワインド=売りポジションを巻き戻す動きが先行して寄り付きを迎えるだろう。寄り付きでは前日の下落分(104ドル)を取り戻す形で取引が始まりそうだ。ダウ平均は、買い戻しが進む局面で前日に急落したゴールドの下げ止まり感や米国債の動向、新型コロナウイルス対策第4弾に関する与野党協議の行方を慎重に見極めながら再び2万8000ドルの大台を視野に上昇余地を探ることになる。
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